2000 08/18 18:41
Category : 日記
「方法の午後、ひとは視えるものを視ることはできない。
………
キルギスの草原に立つひとよ
君のありかは美しくとも
再び ひとよ
単に君の死は高低だ
わたしは君を
地図の上に視ている
ときおりわたしのてのひらに
錐のように夕日が落ち
すべてがたしかめられるだけだ」
荒川洋治/娼婦論/キルギス錐情より
今日は渡辺君がオフィスの古くなった本を整理している。捨てることになった本、約3000冊。これでひとまわり広くなる。
しかし本が吸い込む埃はあきれるほどだ。
ちょっとだけ顔を出し、ようすを見て退散。
ついでに荒川洋治と吉原幸子のなつかしい詩集を拾ってきた。
「水駅」を書いた頃の荒川の日本語は研ぎ澄まされていて、いま読んでも冴え冴えとした魅力がある。詩人が詩人として生きることがかなわないこの国は、しかし野放図を絵に描いた比類なき国であるな。
………
キルギスの草原に立つひとよ
君のありかは美しくとも
再び ひとよ
単に君の死は高低だ
わたしは君を
地図の上に視ている
ときおりわたしのてのひらに
錐のように夕日が落ち
すべてがたしかめられるだけだ」
荒川洋治/娼婦論/キルギス錐情より
今日は渡辺君がオフィスの古くなった本を整理している。捨てることになった本、約3000冊。これでひとまわり広くなる。
しかし本が吸い込む埃はあきれるほどだ。
ちょっとだけ顔を出し、ようすを見て退散。
ついでに荒川洋治と吉原幸子のなつかしい詩集を拾ってきた。
「水駅」を書いた頃の荒川の日本語は研ぎ澄まされていて、いま読んでも冴え冴えとした魅力がある。詩人が詩人として生きることがかなわないこの国は、しかし野放図を絵に描いた比類なき国であるな。