12歳!?
ログを見ていて、気になったので訪ねたら12歳の男の子のページらしかった。BBSを見るとおばあちゃんやら同級生やらおばさんやらの書き込みが冷倉庫にぶら下げられたホワイトボードのようにいっぱいで、なんというか微笑まされた。

スタッフの父親が78歳でアドレスをとり、知り合いのプロデューサーの娘は3歳のときからアドレスをもっている。もっともこの3歳児は、口述したものを母親が入力してくれているが、これは言ってみれば音声入力ということでもある。
彼女とのやりとりは、全文ひらがなの分かち書きにするので、
ことばの選択にとても気を遣うことになり、いい刺激になっている。企画書を書き飛ばすより、数段むずかしい。

日立サイエンスシリーズを10年前に手がけたとき、中央研究所の武田博士が、「いまコンピュータゲームで無心に遊ぶこの子たちが大人になったとき、この世界は確実に変わることになる」と言っていたが、なに、もうとっくに変わっているのだね。
7年前に電子夢王国MOMOをつくったときはインターネットのイの字もなかったから、あんなネットワーク社会はまだまだ想像の中にしかありえないとどこかでタカをくくっていたが、これもあっという間に乗り越えられている。

5年前の三菱電機のエレショー用の「ある秋の夏休み」の予想世界がちょうど重なるくらいかな。

変化の速度はまったくあきれるほどだが、シンクロしつつ進んでいくという快感にはなかなかのものがある。

西表島のロビンソンは元気だろうか。
波止場で泣きながら見送ってくれた小学生のなみちゃんはしっかりまばゆい人生を歩んでいるだろうか。