春にして君を離れ
アガサ・クリスティの「春にして君を離れ」を読みました。

クリスティの作品ですが犯罪も探偵も登場しない作品で、当初は別名義で発表された作品だそうです。

ある主婦が、僻地にで暮らす娘を訪ねた帰路に、汽車が不通になり宿泊所に一人残されてしまい、過去の自分の言動や夫や子供達との関係を振り返り、新たにいろいろな点を気づいたり真相に至ったりしてしまう作品です。

人は、いろいろな事で間違ったり目を逸らしたり、気づかなかったりしてしまいますよね。

自分が、その時は良いのだと思った事が、後に振り返ると本当は傷つけたり間違ってたりしたのじゃないかと考えてしまう事もありますしね。

ある意味で哀しく怖い作品かも知れないです。