ひらかた市民狂言会2014
今日は、午後から久しぶりに茂山家の狂言を見に行ってきました。

ほんとうは昨年の夏に行くつもりでチケットも用意してたのですが、事故で入院中で行く事ができず、退院後も何か気が進まず何も行かなかったのですが。今回は枚方で市民狂言として行われるのと曲目が好きな狂言だったので久しぶりに行く事にしました。

会場は枚方市民会館です。

市民参加型の狂言だそうで、「菌」と言う狂言では練習を積んだ市民の方がキノコ約で出演されてました。


○狂言のお話

茂山宗彦


○文相撲(ふずもう)

大名 茂山正邦

太郎冠者 山下守之

新参の者 茂山茂

後見 井口竜也


大名が新参者を雇う事にした。

太郎冠者がさっそく連れてきた男は特技が多く、中でも相撲が得意だと言う。

大名が喜んで自ら相撲の相手をするが、新参者と組んだとたんに大名は目がくらくらして負けてしまう。

新参者に聞くと目隠しの手だと言うので、大名は奥から相撲の秘伝書を出してきて対策を取って今度は勝つ事ができた。

新参者がもう一度対戦してくれというのでもう一度相撲を取ると、大名は苦戦となり秘伝書を出して読んでも負けてしまう・・・




○栗焼(くりやき)

太郎冠者 茂山千五郎

主人 松本薫

後見 山下守之


主人は太郎冠者に丹波の伯父から栗を40個もらった意味を考えさせると、太郎冠者は「しじゅう(始終)末代まで仲良く」と言われ、喜んで客にご馳走するので太郎冠者に栗を焼いてくるように申し付けた。

太郎冠者は囲炉裏で栗を焼くと美味しそうに焼けたので持って行こうとしたが美味しそうなので、お客に風味を尋ねられて答えられないといけないのでと一つ食べてしまう。

しかし、あまりに美味しいので、もう一つ、もう一つと全部食べてしまった。

そこで、主人に竈の神夫婦と34人の公達に栗を献上したと言い訳した。

主人は、残りの4個を出せと催促すると、太郎冠者は一つは虫食い、残りの3個は逃げ栗・追い栗・灰まみれになったと言い訳して叱られる・・・



○菌(くさびら)

法印 茂山宗彦

庭の亭主 茂山七五三

菌 井口竜也

菌 市民から参加

姫茸 網谷正美

後見 茂山正邦 山下守之


ある男の屋敷の庭に奇妙なキノコが増えるので気味悪くなった男は法印にキノコを退治する祈祷をお願いした。

法印が庭に来ると奇妙なキノコに驚くがさっそく祈祷を始めたのだった。

しかし、キノコは減るどころかどんどん増えていってしまう。

祈祷するたびにキノコは増えて屋敷中に増え続けてしまう・・・



久しぶりの茂山家の狂言で堪能できました、あまり見ることも少なかった曲ばかりだったのも良かったです。

また、恒例のカレンダーを買った人には直サインサービスで、松本薫さん、茂山七五三さん、茂山茂さんに直でサインいただいて感激でした。