数えずの井戸
京極夏彦さんの「数えずの井戸」を読んだ。

京極さんはこれまでも嗤う伊右衛門や覘き小平次と怪談をベースにした作品を書いてられるが今回は番町皿屋敷を基にして独特の物語を書かれた作品である。

まぁ皿屋敷と言う事で結末は予想できたのですけど予想より悲惨な結末にいたたまれないお話だった。

皿屋敷の伝説は各地にあり、有名なのは兵庫の播州皿屋敷と江戸の番町皿屋敷でそれぞれで少し違ったりする。

江戸の番町の場合は、基が千姫が酒色に溺れ男などを殺しては井戸に捨てて亡霊屋敷となった後に屋敷は荒廃して更地にされ、そこへ青山家が建てられたので更屋敷と呼ばれてた因縁が皿屋敷の怪談へと繋がる説もあるね。