もののけ本所深川事件帖
高橋由太さんの「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ」を読んだ。

これは、江戸深川の献上品の売り買いを行う献残屋(リサイクルショップのような物)の手代の周吉は、オサキと言う憑き物に憑かれたオサキモチで不思議な能力の持ち主である。

ある夜、夜回りに出た周吉は、突然に数人の辻斬りに襲われるが、柳生蜘蛛ノ介と言う知り合いの老剣豪に助けられる。

それから、付近の子供の神隠しや殺人実態が等が起きるなかで、お店のお琴お嬢さんの行方不明まで起きてしまう。

周吉は、オサキと供に事件の謎を追って活躍していく事になる。


高橋由太さんの、もののけ本所深川事件帖シリーズの一作目に当たる作品で、少しのほほんとした周吉が、不思議な能力を使いながら魔物のオサキと一緒に活躍する妖怪時代劇と言う感じの作品である。

意外な犯人はともかく、原因や謎解きの部分とか少し弱い部分はあるが、周吉とオサキのやり取りが楽しく、また脇役の柳生蜘蛛ノ介とか味があって面白いよ。

作品も陽気なテンポで進むので凄惨な場面でも、怖くならないのもお子さんにもおすすめかも知れない。

続きが読みたくなる作品だね。