2017 05/27 21:25
Category : 日記
桜が満開の頃は真っ赤に染まった血潮紅葉が
色を変えて青葉になり始めた。
その青葉を見て居たら雨がポツンと目に落ちて、
素早く目を閉じ手で拭いた。
時節は小満に入り秋に巻いた麦の穂が育ち、
ほっと一安心すると言う意味らしい。
これで小さな満足という名が付いたと言われる。
暦の上では夏の始めで徐々に暑さが感じられる。
田植えの終わった田圃は水浸し、
鳥達が水辺に遊びに来ていたので
手招きをすれば逃げて行く。
三日前に家族が直径15㎝位の亀を川から拾ってきた。
亀は、這いあがるので深い桶に入れて網を張って置く。
亀が川に生息する訳がないから、おそらく
誰かが飼っていた亀が逃げてきたのではと思う。
疲労困憊の一昨日、昨日から主人の度重なる眩暈、
青々とした庭の木々に降る雨も冷たく感じた。
私の部屋の二階から波の音を聞けば
何か良い案が思い出せるかと思い、
五感を全て耳に集中させ、
ひたすら波の音を聞いていた。
明けて今朝5時半起床し窓を開ければ
眩しいばかりの陽光がキラキラ輝いていた。
快晴の空よりも青い海、爽やかな風の音、
心も晴々とする心地よい日中になる。
塾の講師になりたい主人は「英語検定」の試験が近い。
今日は普通に歩けても直ぐに横になる。
椅子に座ったまゝで居るため眩暈にはよくないと思う。
しかし、私は彼が問いかけた時だけ返事をし黙して語らない。
ぱらぱら落ちていく柿の花の下には小さな柿の実が、
しっかりと風に飛ばされぬようにしがみついている。
早苗田に 逆さに映る 家並みに 明かりが灯る 初夏の宵
Sakura1205