草取り



一昨日の深夜未明に急な激しい雨音で目覚めると、
後を追いかけてきたように雷の轟音を聞いて驚いた。

眠ろうとすれば直ぐに次の雷の轟音の繰り返し。
ドカーンと近くに落ちた音が何度も聞こえた。

県内では雷が落ちて家事になった家、
雷が落ちた停電の復旧作業、所々に落ちたニュースを聞く。

私は、懐中電灯付きのラジオを枕元に置きながら
雷が遠のくのを待っているうちに倒れるように眠る。

その日の予報は外れて曇りのち晴れ。
家事を午前中に済ませて昼食後から近隣市アパートの草取り。

レンタカーを借りて来た主人と草取りをした時、
今迄とは違う初秋の風がすーっと頬を撫でていく。

晴れの日差しは強いけれど一歩ずつ秋は近づいて
明日は、秋が本格的に到来し草花に朝露がつく二十四節気の白露。

昨夜はいつも通りの静かな夜になり、
青い空と白い雲が浮かび星がきらきら輝いていた。

あれほど恐い思いをしてから2日も経っていないのに、
明日は晴れの日になるわ、なんて婦人会の人達と微笑んでしまう。

そう切り替えなければ人は明日に向かって生きてはゆけない。
そして明日からも色々な事が起きても乗り越えていかなければ。

私も昔から辛い出来事が有っても辛いなんて一度も思わず、
生活の範囲の中で幸せになるために明るく働いていた。

この頃はすっかり秋めいて買物から帰る頃は午後6時15分で辺りが暗い。
電動自転車を転がして歩き、室内でも機械を踏んで歩いている。