畦道に吹く風
昨日、畦道を吹く風が暖かく、
春を思わせるような空気が漂っていた。

私の足元を雀の子が斜めによちよち歩いて、
「おいで~」手を差し伸べれば逃げてしまう。

早春のような畦道をお年寄りと幼児が散歩し、
幼児が歩くのを嫌がって、仕方なしに再び同じ道に戻って行った。

桜並木の樹木の葉は全部散ってしまい、
血潮紅葉に微かに残っていた枯葉が、くるくる回って
かさかさっと道路に飛んでいく。

今朝、6時起床した頃は晴れて可燃ごみを出した時、
日差しは弱いものの、小鳥達のさえずりが聞こえた。

日中は曇ってきたので、
玄関先の床をカーペット替わりにパネルを並べて暖かくした。

冬の間だけでも来客があっても暖かくと考え、
他の場所も少しでもすごし易いように配置をした。

汗をかきながら身体を動かしている間に、
気が付けば午後5時前になり、
大分、暗くなった空から雨がぽつぽつ降り出した。

遠くに目をやれば温泉旅館のイルミネーションが光って奇麗。
もうすぐクリスマスだわ。

その頃には法事の為に遠方のお客様が泊まるかも知れない。
やっぱり私は、お正月とお盆は忙しくて好きではない。

雨音がはっきりと聞こえ、皆既月食は見えない。