11月27日 初冬の海
初冬の海を少し遠回りして歩いて来た。
波は静かで人影も少なく、海の向こう側の富士は
雲の上から顔を出していた。

磯のう(鵜)の鳥ゃ 日暮れにゃかえる 波浮の港は夕焼け小焼け
明日の日和は ヤレホンニサなぎるやら。

島で暮すにゃ とぼしゅてならぬ 伊豆の伊東とは郵便便り
下田港とは ヤレホンニサ 風便り。
幼い頃、父が歌っていた波浮の港を思い出した。

なんて寂しい歌だろう、なんて素朴な歌だろう。
日暮れが早いので急いで我家に帰って来た。

町はイルミネーションが華やかに光ってとっても綺麗。
もうすぐ霜月も終わろうとして師走がそこまできている。

今年は、暗い年だから、せめて明るいクリスマスを迎えたい。
今夜は、流行っているトマト鍋にしようと思っても、

一人では楽しくないので冷蔵庫の残り物で夕食にしよう。
残り物でも工夫すればご馳走になる。

こんな夜は、自分だけ美味しい物を食べたいけれど、
明日、友達を呼んで我家で昼食だけでもしたい。