大暑
「ほら、お父さん、桐の花が庭に落ちてしまったね!」
小学生の頃、夏休みに従兄妹が遊びに来て居た時、私と従兄妹は

庭に出て遊んでいた。その時、庭に大きな桐の木が有り
薄紫色の桐の花がたわわに咲いていた事を思い出した。

桐の花は、花びらが小さくてパラパラと庭に散っていた。丁度その時、
父が庭に顔を出したので、落ちていた花びらを父に見せた事がある。

すると父は、「この桐の木も、そのうち切ってしまうぞ!」と呟いた
数年後には、桐の木は伐採され、家の増築する材料に使われていた。

今日は、二十四節気の一つ大暑、桐の花が実を結び始め、時折り、夕立もやって

くるが、厳しい太陽が照りつけて、大地も蒸しかえる様な気候として
1年中で最も暑さが厳しい時期である。①桐始結花(桐初めて花を結ぶ)、

桐の花が生り始める頃だが、②土潤溽暑(土うるおいてあつし)土が湿って
蒸し暑くなる。③大雨時行(たいうときにゆく)時として大雨ふる。

大暑の期間の七十二候の、①初候、②次候、③末候を調べると、以上の3種類の
言葉が出てきた。暦の上では、一番、暑い時でも、8月になればもっと

暑くなると思う。私は、春に続いて夏が好きでエアコンを使用すれば
冷えて、扇風機の風で丁度いい。暑がりと寒がりの同居は、冷暖房の事で

時々、喧嘩になるけれど、暑さ、寒さは、お互いに妥協しなければと
思い、家族がエアコンを付けても、静観している。