宮原永海 その2 04.04.28
 今日、会社で7月からの新体制に関わる打ち合わせを行いました。ようやく具体的なことが見えてきて、来月と再来月は忙しくなりそうだということは理解しました。それでも、来月の12日は有休を取ってしまうあたり、実はあまり深刻に受け止めていないのかもしれません(苦笑)。

 それはそれとして、先週、聞いた情報を元に検索してみたところ、宮原永海のライブが高円寺の新しいライブハウス(?)で行われることが分かったのでこれに参加することにしました。
 というわけで、つい先日も利用した高円寺の駅で下車して、徒歩数分のところにある、ちょっといかがわしげな雑居ビルの5Fにある「AG22」というお店が今回の会場でした。
 最初に確認した時は1st stageがPM8:30〜ということだったのですが、ほぼオンタイムで到着したにも関わらず、客はまばら、ステージにも宮原永海の姿もありません。ライブハウスというよりは、ちょっとしたカラオケステージのあるバーといった方が正確な、細長い店内で、店の入り口付近からバーカウンターが奥に伸びていて、テーブルは3つほどでした。カウンターのステージに程近い席に座りました。ステージではギターのチューニングをしていて、店内で確認してみると、開始はPM9:15〜とのことで、さらにしばらく待つことになりました。
 私以外の方はちゃんと時間を知っていたらしく、開始時刻が近づくにしたがって、徐々に人の数が増えてきました。それでも店の規模のせいかいつもよりは少ないくらいです。
 そうやって過ごしているうちに、宮原永海が店内に登場して、いつものように彼女の知人のところで立ち止まって挨拶をしたり、会話を楽しんでいました。はじめの頃はこの光景に言いようのない疎外感を感じていたのですが、最近は、あまり気にならなくなってきました。好きだった音楽を半年も聴けなかったというコトが、歌を聞ければ満足できるという心境にさせてくれていたからかもしれません。所詮はオーディエンスでしかありえないのですから。
 とまぁ、そんな心持で参加していたのですが、ステージ前でこちらに気づいてくれたので、軽く挨拶を交わしました。今回のライブは口頭で聞いただけで、具体的な告知はまるでされていなかったので、参加していることに驚いてもいましたし、喜んでもくれました。

宮原永海 LIVE at 高円寺AG22
 程なく始まったステージは、かつて私が参加したいかなるライブイベントよりも緩い空気のステージでした。
 歌がどうこう、演奏がどうこう、音響がどうこう、といったことではなくて、とにかく緩いのです。主な原因はギターのマキさんによるもので、普通のライブやステージだったら、こんなことは許されないといった進行具合でした。ただ、私はそういうフンイキを、逆にとても楽しく感じてしまいました。
 どんなことがあったかというと、1曲演奏を終えると、次の曲の楽譜が見つからないとうろたえたり、チューニングの確認にてこずったりと、散々です。2nd stageではすっかりそういう約束事になってしまって、のんびりとした空気を満喫しました。ところが、最後の最後で飛び入りゲストに「時の俳諧」のギター、グシピーが登場。…まさか、自分の真後ろのテーブルでビールを飲んでいた人がそうだとは思わなかったのでビックリしました。そして、ツインギターで演奏した曲がclass of 1996だったので、3杯目のジントニックを飲み干していた私はすっかり上機嫌で、このサプライズを楽しむことができました。

 ステージの終了がPM11:00過ぎで、宮原永海と、隣りに座っていたファンの方と3人でちょっと話をして帰宅しました。最後はエレベーターのところまで見送りにき来て、長いこと手を振ってくれていました。あんなに手を振ってきれたのはきっと初めてです。