CURRENT撮影会 03.10.05
 この日は朝からとてもいい天気でした。集合時間が早かった為、AM8:00前に起床して、家を出る羽目になったので、「仮面ライダー555」をリアルタイムで見られないことを嘆きながら、S(Y)さんと待ち合わせている駅に向かいました。
 車中、イロイロ話をしながら、1時間強の道のりを経て、目的の駅に到着しました。地下からの階段を上がって行くと、地上にひらめくスカートが!(笑)。だいたいの予想はついていたのですが、例によって、駅前で待ち合わせているらしく、CURRENTのタレントが集まっていました。正式な集合場所は公園なのですが、そこに行くためにはフツーはこの駅を使いますので、必然といえば必然です。ちょっと見まわしてみたところ、残念ながら木下鈴奈の姿はなかったのですが、田嶋紗羅がいたので、「おはよう」と声を掛けると、ちょっとビックリしたような目を向けられましたが、いつものようにいい笑顔を見せてくれました。
 どうしたものかと思ったのですが、信号の向こうに木下鈴奈とマネージャーの姿が見え、どうやらそちらに止めてある車で移動するらしかったので、私達は徒歩で会場となる公園に向かいました。
 到着してみると、すでに幾人か、知った顔も知らない顔も到着していて、A(N)さんはかなり前に着いた上に集合場所を勘違いしていたことが判明。張り切りぶりに拍車が掛っているのを思い知らせてくれます(笑)。
 
第1回 OFFICE CURRENT 撮影会 at 桜堤公園
 まず、今日の出演者が勢ぞろいしての挨拶。ちなみに出演者は木下鈴奈、田嶋紗羅、奥村友美、水谷春香、小川絵里奈、斎藤朱莉、具志堅温子の7名に見知らぬコ(後に西田夏実と判明)を加えた8名でした。
 第1部は公園入口付近の木陰と土手、川岸が撮影スポットでした。当然、その大半を木下鈴奈に付きまとってくっついて撮影をしました。実質、Kiss Digitalでの撮影は今日が初めてだったので、勝手の分からない部分もありましたが、その場でどんな風に撮れているかの確認ができるので何の問題もありません。基本はポートレートモードに任せながら、絞り優先にしてみたり、Mモードにしてみたりして、撮影という行為自体も楽しみました。途中、田嶋紗羅も少し撮りましたが、やはり彼女はニコニコしている顔よりもちょっと伏目がちな表情の方が画になる気がしました。もっとも、快晴の午前中、しかも公園ですから、その表情を撮り続けるにはあまりにロケーションが不釣合いですが(苦笑)。あ、木下鈴奈の場合、何というか良くいえば快活、もっと言ってしまえば幼いので、こういうロケーションなら、元気に笑顔を見せているのが似合いますので、問題ありません。
 第2部は第1部とほぼ同じロケーションだったので、ちょっと木下鈴奈から離れて、奥村友美(そういえば、奥村友美はここからの参加だったかもしれません)を軸に撮影していました。このコを見るのは今年の6月のあじさい祭り以来です。その時も、その前に撮影会を見学に来ていた時も、「田舎くさい純朴な娘さん」という印象しかなく、かわいいと思うことはまったくなかったのですが、何というか…。化けました。顔の造作が変わったとか、そういうことはないのですが(髪が少し茶色に染まっていたくらい)、表情がとても豊かなのです。キャラクターは本人も言っていたように「野生児(笑)」というカンジなのですが、瞳が大きいこともあってか、愛くるしい表情を見せたかと思うと、ちょっとハッとするような顔も見せたりと表現の引出しの多さにちょっと感心しました。もっとも、本人が自発的に見せてくれる表情は笑顔やら、イタズラっぽい表情やらばかりなので、それ以外の表情はこちらで指示したり要求したりするよりしょうがないのですが、ロケーションが…(以下略)。
 それから、田嶋紗羅の方に向かうと、西田夏実と意気投合していて、最初はもっとおとなしい印象だった西田夏実がどんどん田嶋紗羅に感化されている様がおもしろかったです。ちなみにこのコ達も笑顔よりもそれ以外の表情に惹かれます。
 と、ここまで書くとさすがに気づくのは、写真を撮るときは笑顔をありがたく思わないことです。笑顔の写真を見返すと、何となく顔のバランスが崩れている気がすることがあり、ちょっとした自己嫌悪に陥ります。もっとも、笑顔をかわいく撮れない私の腕に問題があるのかもしれませんが(苦笑)。
 
 2部と3部の間の休憩時間はちょっと長めで、ここで昼食タイムとなりました。駅からの途中にあったコンビニは少し遠くて、行くのはイヤだったのですが、ここで、タレントから差し入れがありました。木下鈴奈はおにぎりを作ってくると自身のHPに書いていたので、それは期待していたのですが、田嶋紗羅もおにぎりを、奥村友美はクッキーをそれぞれ作ってきていました。いずれもありがたく、おいしく戴きました。しかし一番圧巻だったのは斎藤朱莉のお弁当でした。母親との合作ということでしたが、大き目のタッパが3つ。1つはおにぎり、もう1つはヤキソバ、もう1つには卵焼きやウインナといった定番おかずがたくさん入っていました。これらを分けてもらって、充分にお腹を満たして午後からの撮影に臨みます。
 
 第3部はちょっと入口から奥の方に歩いて行って、少し開けたカンジの階段がある辺りでの撮影となりました。ここで木下鈴奈を撮っているうちに2枚目のCFカードがいっぱいになってしまったので、木下鈴奈が休憩に戻るのにA(N)さんと3人で連れ立って歩いて行きました。道すがら、マイティレディのこと、歌のこと、そして日舞のことなどを聞きました。得手不得手の問題で、日舞にはちょっと嫌気がさしているようなことを言うので、「好きでやってるんじゃないの?」と尋ねたところ、必要だと言われたからやっているらしいことが判明して、少しがっかりしました。ちょっと話が逸れますが、木下鈴奈は絵を描くことが好きで、それは確かに上手なのです。本人も好きで、しかもちょっと上手いことは自覚しているらしく、「絵を描いたりするのはやった(努力した)分だけできるようになるけど、日舞はやっても上達しない」と言うのです。絵のこと、演技のことなどは「好きでやっていることが上手くいっている」、あるいは「上手く行くから好き」といった状態のようなのですが、日舞は「好きでもなければ上手くもいかない」ということがお気に召さない様子でした。
 自分がやっているわけではないので、偉そうなことを言えた義理ではないのでしょうが、それでも今、木下鈴奈が“好き”でやっているタレント業を成功させるために日舞が必要なことだという事務所の判断があるにも関わらず、それを行っている木下鈴奈本人が自覚に乏しいことに正直、苛立ちました。
 公園そのものの使用可能な時間の関係もあって、4部は近くで撮影という話になり、当初の「撮影以外の何か」を行うという話はどこへ消えたのか?という疑問が沸きましたが、何となく、そのまま撮影となりました。場所は、これまた入口から結構、距離を歩いて行って、奥にある、ちょっとみすぼらしさもあるすすき野原でした。限りなく藪に近いその原っぱにそれにそぐわない格好で来てしまったタレント(ヒールを履いていた田嶋紗羅)もいて、あまりに歩きにくそうなので、手を貸して延々歩きました。その際に田嶋紗羅の学生時代のことなどを聞かせてもらましたが、これはまぁ、ヒミツということで…(笑)。
 すでに陽も落ち初め、夕暮れといった様相でした。こういうロケーションで奥村友美が浴衣を着ていたので、率先して彼女を撮影していました。写真の出来はあまり良いものではありませんが、風情は堪能しました。合間で木下鈴奈を撮りましたが、彼女は乗馬でもするかのようなスタイルで、凛々しかったのですが、途中で黄色い花を摘んでそれをくわえたり、胸に挿したりしていました。撮影中も感じましたし、後に写真が出来あがってからも思ったのですが、この花はハッキリ言って邪魔でした。
 この日の撮影でもう1つ気づいたのは、私はあまり小道具が好きではないということです。たとえば衣装としてマフラーや帽子といったオプションがあるのはいいのですが、たとえばヌイグルミなどは邪魔に感じられます。スナップで撮る分には構わないのですが、ポートレートとしては無用だと、つくづく思いました。
 後半は、なぜか水谷春香を中心に撮ったのですが、このコを上手に撮るのは至難のワザだと思いました。事務所のサイトや、彼女自身のHPに掲載されている写真は決して悪くないのですが、何故だかスッキリ撮れません。「どんな風に撮られたい」と尋ねてみましたが、「う〜ん」と生返事が返ってくるだけでした。どうしたものか。そんな想いを抱きつつ、撮影していると、“野生児(笑)”がどんどん藪を分け入っていくので、その姿をこっそり撮りはじめてみました。途中で気づかれて、表情や目線に注文をつけて少し撮りましたが、個人的には好みの仕上がりになりました。
 4部の終了後は誰か(奥村友美か水谷春香/苦笑)と話しながら入口の荷物を置いた辺りに戻ってサインをねだったり、チェキで何枚か撮ったりして終了の時刻を迎えました。
 最後に閉会の挨拶(笑)があって、すべて終了となりました。個々にうまくいかなかった点や、疑問に感じた点もありましたが、それを上回るくらいに楽しいと思えることがあったので、総合的にはとても楽しいイベントでした。ただ、「撮影」を主眼に考えると、各部のモデルの人数や時間配分などには少し問題があったのかなと思いました。それから、ポーズのことなどを考えると、個人的にはやはり、スタジオ撮影の時間も欲しかったというのが正直な感想です。