加藤いづみ 03.09.05
 PM5:30に退社して、PM6:00過ぎには青山一丁目に到着して、草月ホールを目指していました。
 開場して、物販コーナーを眺めているうちに、少し期待と予想をしていたMさんが到着しました。声を掛けたところ、ビックリされました(苦笑)。明日の公演に来るのかどうかなど、少しだけ言葉を交わして、それぞれの座席につきました。

Kato Izumi Autumn Concert romeo 2003 at 草月ホール
 1曲目がウサギの住む街というとても懐かしい曲から始まり、最新アルバム「romeo」から歌っていきます。中ほどのMCで加藤いづみの元に届いたメールのことが取り上げられました。加藤いづみのファンである男性の彼女と、父親からのもので、その彼が事故で亡くなったこと、彼女と一緒にこのコンサートに来るはずだったことなどが書かれていたそうです。その彼に贈りますと青空を歌いました。曲が終わり客席から起こった拍手に混じって「いづみさんありがとうございます」という男性の声がしました。彼の父親であったことは間違いないだろうと思います。
 次の曲、涙ぐんでしまった加藤いづみは1コーラスを客席に背を向けて歌っていました。
 その後は代表的なナンバー好きになってよかったを歌い、最後にはZeroを客席と掛け合いながら歌って終了となりました。アンコールに応えての1曲目はピアノの弾き語りでもっと愛にという近く発売されるエッセイ集に付くCDに収録されるという新曲でした。そして最後に君のことを静かに聴かせてくれました。Mさんの影響も否定しませんが、切ない気持ちにさせてくれる佳曲だと思います。

 終演後、これはもう意図的にMさんと一緒になれるように会場を出ました。会場から駅に至り、同じ電車に乗り、Mさんが降りるまでずっと話をしていました。内容は5月に久々に会ってから今日までのこと、そしてこれからのことを色々と、相当に深いことまで聞くことができました。5月には尋ねることをしなかった、否、できなかったことについてもMさんの方から話してくれました。少し笑顔を覗かせながら話してくれるMさん。それを聞いて、どんなに嬉しかったか。
 加藤いづみのコンサート自体ももちろんよかったのですが、Mさんと会うことができたことも嬉しかったので、今夜は本当によい気分で帰宅することができました。