万座温泉 〜2日目〜 03.08.03
 なんとなしにAM6:30頃に起床。周囲を見るとまだ寝ているので、当たり前のように二度寝したのですが、次に気がつくと全員起きていたので、そのまま起床しました。なぜかアバレンジャーを見ていると、木下鈴奈がモーニングコールよろしく部屋を訪ねて来ました。寝つづけていれば起こしてもらえるという特典があったのに…。珍しく起きてしまった自分を呪う瞬間でした(苦笑)。この時、木下鈴奈はもうすっかり出かけられる格好で、昨夜私がプレゼントしたckの腕時計をはじめ、プレゼントされたものは身につけてくれていました。こういうことって、すごく嬉しいものだと思いました。
 AM8:00から朝食ということで、昨夜と同じ宴会場に行って食事を摂りました。昨夜は正面に木下鈴奈がいたのですが、今日は、別サイドに行っていたこと以外はみんなしっかり昨日の席に座っていました。ここでがっついていかないのがとても清清しいです。そういう意味でも、昨年暮れに参加したバスツアーよりもずっとずっと良質だと思われます。
 朝食後、今日の予定をミーティング(笑)。焦って山を下っても暑いだけという理由で、チェックアウトは済ませながらも、この辺りでのんびり過ごしましょうということに決まりました。チェックアウト前に、ツーショットの順番を決めておくことになって、旅館で4人、他で4人と決まり、私は旅館の3人目に決定しました。
 チェックアウト後、旅館の売店でお土産の物色。昨日、旅館到着の際に木下鈴奈がいい反応をみせていたオコジョのぬいぐるみ(夏毛)をあらかじめ購入しました。その後、フロントに現れた木下鈴奈が地域限定物に興味津々だったので、Cさんがポポロン(たしかブルーベリー)を買っていました。この時、またオコジョのぬいぐるみで遊んでいたのですが、それとなく探りをいれてみると、「白いの(冬毛)が好き」とのこと。!? 平静を装ってみても、この時ばかりはさすがに焦りました(汗)。
 他の方がツーショットに向かっている間、Hさんを交えてまったりと話しこんでいました。すっかり寛ぎモードだったのですが、この間、S(Y)さんは元気にボールで遊んでいました。若いってスゴイことだと思いました(苦笑)。
 さて、そうこうしているうちに、私の番です。前の方がフロントに着いた時点で、バトンタッチ。木下鈴奈も若いので、外でS(Y)さんと元気にボール遊びをしていました。それを眺めているのも微笑ましくてよかったのですが、容赦なく強奪(笑)、木下鈴奈を連れて行かせてもらいました。
 とは言うものの、一体全体どう過ごしたものか、何のプランもありませんでしたので、先人の知恵にすがることにして、「みんなとはどこに行ったの?」と尋ねると、「あっちの橋のあたり」と言うので、指差す方を見てみると、岩肌が剥き出しの小山に橋が懸かっているところがあって、天気のよさも手伝って、よいロケーションに見えましたので、じゃあそこにしよう。と歩き始めました。
 「2人だけだからって、特別な話題もないんだよね」なんて軽口を叩いてはいるものの、何を糸口に会話を始めようか、かなり考えました。女のコと2人で歩くというシチュエーションは多くはないにせよ、それなりには経験もあります。ただ、今日のシチュエーションと決定的に違うのは「距離」です。物理的なコトでないのは説明するまでもありませんが、私的なお付き合いであればその深浅はあるにせよ、お互いに相手の好みも分かっていますし、何より、それほど気兼ねをしなくても話ができるわけです。ところが、私と木下鈴奈の関係はそういうものではありませんし、コチラが気を遣うように、あちらだって気を遣って接してくれているわけです。そういう関係でどんな話題が適切か、など分かるわけもありません。結局は当たり障りのない話題に終始せざるを得ないと思っている矢先に、こう聞かれました。
「他の人のイベントとか行ってるんですか?」と。
 一瞬、言葉に詰まりました。こういうことを聞かれるとはまったく思っていませんでした。ある意味ではすごい直球で「浮気してるの?」と聞かれるのに等しいからです。私は、やや口ごもりながら「うん」と答えました。何故って、それが真実だから。嘘をつきたくなかったから。とかいうキレイな理由でもなんでもなくて、その前フリが「ROBODEXが最初ですよね」だったからです(核爆)。福井裕佳梨目当てで行っていたことを隠してみてもムダですから(苦笑)。
 他の方にも同様の質問をしたらしくて、「別に悪いとかじゃなくて、他の人のイベントと比べて楽しんでもらってるのかな、って思って」と質問の意図を教えてくれました。もちろん「すごく楽しいよ」と即答すると、「よかった」と微笑してみせてくれました。
 ハッキリ言って、今日、この旅行の参加者でコレ以外の答えを出した人がいるならその理由を聞き出してみたくなるほどに疑う余地のないことです。参加者12人、タレントさんにマネージャーさん、バスの運転手さんまで含めて、それぞれがそれぞれに気を遣い、上手に折り合って、みんながみんな楽しいものにしようとした成果ではありますが、集まってくる人間がそういう風に考えられるのは、その中心にいる木下鈴奈の魅力であることは言うまでもないことです。
 そんな風に、木下鈴奈の方から切り出してくれたおかげもあって、ちょっと気持を楽にすることができました。ちょうどこの頃、件の橋に到着。欄干に腰かけながら「(時間)ここからなの?」と問い掛けると、それまで穏やかだった木下鈴奈の表情が一転、あっ!という顔に変わりました。わたわたしながらマネージャーさんに電話をする木下鈴奈の姿を見て、ようやくこのツーショットのルールを理解した私は大笑いしてしまいまいました。つまり、本来は旅館を出てどこに行くかを決めた時点でスタートして、時間になったら戻るというのが想定された正しい方法だったのです。結局、そこから5分と決まり、あらためて話を続けました。ちょっと上に祠とお社があって、そこまで登ってみたりしながら、機会があったら聞いてみようと思っていたことを聞いてみることにしました。
 何を聞いたかはナイショ。2人だけの秘密です(笑)。
 …とかにしてもいいのですが、別に隠すような話でもないですし、もし、ここを見ている方で彼女のことを気にしてくれている人がいたなら、知っていてもらった方が嬉しい気もするので、書いてしまうことにします。
 私が気になっていたこと、というのは「木下鈴奈は何者になりたいのか?」ということでした。
 初めて彼女を目にしたROBODEXのことは別にして、その人柄に触れることのできたお茶会での話、ちょっと検索すれば分かる彼女の履歴からして、現在の活動の中心にある撮影会の仕事、もっと突き詰めてしまえば、グラビアタレント的な仕事。これは彼女が望んでやっていることなのか?そのことがいつも気になっていたのです。水着NGと言っていた木下鈴奈がDVDを出すことになったり、水着を着て雑誌の撮影に臨んだり、メディアへの露出を増やしていくためには当然要求されることですし、そういう活動を主眼にするなら避けて通れないとは思うのですが、果たして、それは彼女の到達したいトコロにちゃんと繋がっているのか?これから先、木下鈴奈を応援していく上で、それを知っておきたかったのです。
 さいわい、木下鈴奈が日記メールでワークショップのコトに触れていたので、そのことを絡めつつ、CDデビューのことなどを聞きました。彼女から聞けたのは「演じたい」ということ。「はじめは男のコを演ってみたいと思ってたけど、今はなんでもいいから自分でない何かを演じたい。演じるって楽しいじゃないですか」という答えでした。そして、CDについては、「この間のコスピィのイベントを見て、『オーディションを受けてみませんか』っていうお話をいただいて、それで紗羅ちゃんといっしょに受けに行ったんですよ」ということで、歌うことをどう考えているのかな、と思ったのですが、その打合せで「みんなを応援するような歌が歌いたいって言ったら、そういう風な曲も考えてくれるって言ってくれて、『オォ、希望が通るんだな』って思いました」と教えてくれました。何かを作るということをとても楽しそうに話すので、以前出たデジタル写真集について触れると、「あれはデータじゃないですか」といわれてしまいました。どうやらCDというカタチになる、手に取れるというのがとても嬉しい様子でした。歌うこと、演じることを含めて、何かを『表現すること』。これが木下鈴奈の目指すところなのかな。とそう感じました。そうなると、今やっているすべての仕事が彼女の血肉になると信じることができます。そう思えたので、すんなりと「頑張ってね。鈴奈ちゃんが頑張ってる限り、ずっと応援していくから」と言うことができました。
 そんな話をしているうちに5分が経ち、マネージャーさんから連絡が入りました。そこから5分強かけて歩いてきた道を引き返し始めるわけですから、トータルでどれだけの時間になるかは推して知るべしです(笑)。
 帰りの道すがらは、一転してなぜか虫だのヤモリだのの話をしていました(苦笑)。旅館に着くちょっと前で、腕時計を着けていてくれることのお礼を言うと、「白は好きな色だから、嬉しかったです」と言ってくれました。身びいきなことは百も二百も承知ですが、思った通りに似合っていたのと、気に入ってくれたのとで、最後をとても気持よく締めることができました。
 木下鈴奈とは旅館の前で別れ、私はフロントへ向かいました。ちなみに木下鈴奈は外で、S(Y)さんとボール遊び再開です(笑)。
 次の方にバトンタッチというカンジで入っていったのですが、まぁ、待ってらっしゃる方の視線が痛いこと痛いこと。「マークされたから」と散々突っ込まれました。これには平伏するしかなく、Jさんを責めてはいけないことが良く分かり、「Jさんの気持ちがわかった」というと「でしょ?オレは悪くないんだよ」と言われましたが、確かにJさんを責めるのは気の毒な企画でした。
 ツーショット旅館編、最後の一人であるO(G)さんが帰ってくるまでの間にもミーティングが行われ、戻ってきたら即、撮影タイムを取ることになりました。旅館に向かってくるO(G)さんと木下鈴奈の様子を「親子みたいだね」とか、「教師と教え子みたいだ」などと失礼なことを言いながら、みんなでカメラを構えて待ちうけました。それまでそんなことはなかったのに、全員が待ちうける様子に驚きを隠せないといったO(G)さんに追い討ちをかけるようにこのまま撮影タイムになりますと言い放つ面々。「聞いてないよ」とうろたえながらも、ちゃんと撮影会向けのロケーションの良い場所を探してきてくださるあたりは流石です。
 私達が向かったのとは真反対の方向に坂を下って行くと、木に囲まれ、静かな水面を湛えた池に辿り着きました。何とも言えず素晴らしいシチュエーション。これは1枚でもいいからキレイに撮りたいと、心から思いました。湖といっても差し支えないほど済んだ水面をバックに撮影をしました。レフ板だけでなく、自然の照り返しを使った写真など、およそこれまでの撮影会では想像も出来ないようなロケーションに、これだけでも50000円の価値はあるんじゃないかと思うほどに興奮してしまいました。
 ひとしきり撮影して、さらに奥へ進んで行くと、今度は山の斜面に出ました。途中で通った道も良かったのですが、この広大な見渡しも実に清清しかったです。ここでは轍の遥か先に木下鈴奈を立たせ、段々と距離を詰めながら思い思いの距離での撮影を楽しみました。相当引いた距離で撮っても人口物が入らないというのは魅力的でした。さらに木下鈴奈に走ってもらったり、ケンケンパをして振り返ってもらったりといった動きのある撮影では携帯のムービーモードに活躍してもらいました。私の携帯のメモリは木下鈴奈に満たされそうなイキオイです(苦笑)。
 引き返しながら、先ほどの山道でも撮影。小道具に日傘なども加わって、避暑地のムード満点でした。
 撮影を終えて、ひとまず旅館に引き返した時にふと売店を見ると、白いオコジョが1体売れてなくなっていました。これは本人が買ったのかな?と思ったので、「1匹いなくなってるね」とカマをかけてみたところ、「あ、本当だぁ」とまったく知らなかった様子でしたので、木下鈴奈が姿を消したところで、残った1匹を購入して、自分の荷物に忍ばせました。
 旅館の人に見送られながらバスは出発。最初に向かった先は湯の花畠でした。
 なにやらお祭りをしていたらしく、露店なども出てにぎわっていました。揺れる車中で少し気分の悪くなってた木下鈴奈は硫黄の匂いに中てられて、ちょっと辛そうでしたが、歩いて湯の花畠についた頃には私たちの向けるカメラにいやな顔ひとつ見せずに笑顔で応じてくれました。バスへ戻るときにフラッペを食べて少し回復したようで、その後のバスの車内でも行きと同様、補助席にやって来てお喋りを楽しみました。
 途中、昼食をどうしましょうか?という話になり、イロイロ話した結果、そばを食べに行こうという話になり、運転手さんの案内(?)でかなり大きな構えのそば屋さんに入りました。みんなでそばを注文して、いろいろ話をしていたのですが、この時、S(Y)さんがこのHPの存在を示唆するような発言をして、ヒヤヒヤものでした。とりあえず、木下鈴奈本人には隠し果せたと思うのですが、私の隣に座っていた、O(G)さん、そして斜向かいに座っていたK(I)さんが実はこのHPを知っていることが判明。さらにO(G)さんはブックマークしているらしく、時々、閲覧しているとステキなことをおっしゃられていました(滝汗)。このHP、こういうバレ方をしたのはまったくもって初めてだったので、本当に血が冷たくなる思いでした。ということで、これからも仲良くさせてくださいね、O(G)さん(笑)。
 食事の後もゆっくりしていても構わないというステキなお店だったので、ここで残りの4人の方がツーショットを行いました。すでに終わっている私は皆さんと歓談。今後について、Hさんとイロイロと話をしました。実際にいくつかのことがここで決定されたり、いろんな暴露話が披露されたりとかなり面白い時間を過ごすことができました。
 4人が終わったところで、店を離れ、いよいよ東京へと返り始めました。流石に高速道路が混んでいて、渋滞とまでは言わないまでもゆっくりとした流れで、予定時刻での解散はムリと誰もが結論していました。今回はこの後に予定などないので(予め切り捨てました)、この時間の流れを歓迎する余裕すらありました。
 終盤、バスの中が即席サイン会の会場となり、昨夜もらったグッズにサインを求めたり、手持ちのものにサインをもらったりしていました。私は今日に限ってサイン用の色紙を持参していたので、これを手渡したところ、黙々とイラストを描き始めました。これには私も周囲も驚いていましたが、特にS(Y)さんが悔しそうでした(笑)。
 そうやって、和やかに過ごしているうちに時間は刻々と過ぎて行き、都内では帰りの具合が悪いという方々を一旦和光で降ろし、さらにその先で、木下鈴奈とマネージャーのHさんが降りることになっていて、最後に木下鈴奈が1人1人に挨拶に回って、最前列の座席に戻るその直前に先ほど売店で買った白オコジョを「連れて帰ってきちゃった」とプレゼントすると、すごく喜んでくれました。
 名残惜しかったので、結局みんなバスを降りて、木下鈴奈とHさんをお見送りして、バスに戻り、一路池袋を目指しました。
 池袋着がだいたいPM8:20頃。とても楽しかった旅行もこれで終わりです。ここまで同道した方々ともこの2日間でずいぶん仲良くなれましたし、本当に充実した旅行でした。
 と言いながら、みんなで食事でもという話を振りきって新橋へ向かう私。ロクデナシですね(苦笑)。
 
 ということで、新橋で、水樹奈々ライブ明けのMさん、Yさん、P(M)さん、せっけんさんの4人と合流して呑みました。この面々は私が昨日の野川さくら1stコンサートも今日の水樹奈々ライブも蹴ってどこへ行っていたか知っている面々だったので、開口一番、「よかったよ〜」と言われたのですが、負けじと「すっごい楽しかった」と告げると、イヤミが通じない私に苦々しい顔を向けていました(苦笑)。
 この日の飲み会はせっけんさんからの私への追及がとても厳しく、ハッキリいって圧倒されてしまいました。何とか受け流していたのですが、最後、別れしなに、言われた一言がイチバンきつく胸に刺さりました。ただ、そう感じてくれているのはとても嬉しかったので、素直に謝ることもできましたし、9日にある野川さくらの大阪でのコンサートに行こうかな?と思わせるだけのことはありました。
 何にしても8月は早々からとても充実した時間を過ごすことができました。