いつも驚かされるけれど。。。
 正平調という新聞のコラムに、感心させられることばかりが並んでいましたので、そのまま引用させて頂きます。

 梅雨の晴れ間が続いている。夏至前後の陽射しは、一年中で最も強く、さすがに暑い。暑いが、どこかカラッとしていて、さわやかな梅雨の中休みだ。こんなときは、浴衣がけに限る。

 22日からは姫路で恒例の「ゆかたまつり」が始まる。21日には、イタリアのジェンツアーノ市で、日本でもおなじみの花絵のまつり「インフィオラータ」が開かれ、神戸からも有志が浴衣姿で参加するそうだ。内外で、浴衣がゆれる。

 浴衣の語源は「湯帷子(ゆかたびら)」。裏地のない単を「カタ」といい、それが風邪に「ヒラめく」様子を言った。古くは平安期に編まれた「和妙抄」に登場する。元は、これを着て蒸しふろに入った。裸で入浴し始めた後、湯上りにさっぱりと着るようになった。

 浴衣には、うちわが似合う。「おもしろう汗のしみたる浴衣かな」一茶。うちわの風邪が流れるようだ。先日発表された高田賢三さんのデザインしたアテネ五輪公式服装も“浴衣風”のがあり、全員がうちわを振って入場するという。ゆかたまつりを連想してたのしい。

 「四五人の心おきなき旅浴衣」立子。浴衣は。人の心を開く。胸襟を開けば、包み隠さず話合え、事の本質も見えてくる。だが最近、そんな議論は姿を消してしまった。年金や多国籍軍参加問題などでは、政府与党が「胸襟を閉じた」ままだ。

 拉致問題でも、日朝が胸襟を開き合った形跡が伝わってこない。首脳の浴衣姿は無理として、曽我さんの手紙を読むと、二人の娘さんには早く、日本の浴衣を着せてあげたいと思う。。。

 一日も早い実現を。と願うばかりです。