生と死の境の最後に。。。
 『線』に隔てられた最期と題して。。。

 行政では関連死を『認定死』とも呼ぶ。神戸市の弔慰金給付審査委員会には、1236人分の申請があり、認定されたのは約半数だった。

 震災当日、入院先の病院が停電し、人工呼吸器が停止して亡くなった人も認定されなかった。。。

 審査では「もともと衰弱し、地震がなくても同様の結果をたどっていた人」には厳しかった。

 別の市の審査委員だった医師は「被災地の皆が地震の影響を受けた異常、皆の死が地震と無関係ではない。弔慰金が支払われる以上、どこかで線を引く必要があった」と振り返る。

 神戸新聞社の調査では、「肺炎」「心不全」「心筋梗塞」が関連死の死因の約半数を占めた。

 「治療の中断による持病の悪化や、身心のストレスなどが原因。震災と関連があると言わざるを得ない」

 震災死には、引かれた『線』があった。その外にこぼれた死は、知る人の記憶の中にしかない。。。

 地元紙からの抜粋です。。。