相次ぐ爆弾テロ。。。
 昨日付けの新聞には、イラク基本法署名延期。。。クルド人の権限に異議 シーア派が直前拒否と題して、イラク人による暫定統治機関、統治評議会は五日深夜(日本時間六日早朝)、占領統治終了後の暫定憲法となる基本法の署名を延期した。。。

 とあって、続いて。。。

 今月一日に既に採択した基本法の一部条項をめぐり、影響力拡大を求める多数派のイスラム教シーア派評議員が署名式の直前、同派最高権威シスタニ師の指示で態度を一変させ、少数民族クルド人の権限などに異議を唱え署名を拒否した。

 統治評議会は六日、「八日に教義を再開し(基本法に)署名する」との声明を発表した。しかし八日の教義で意見の相違をすべて克服できるかどうかは不透明だ。

 いったん、全会一致で決めた基本法を署名できない異常事態は、各派の対立の深刻さをあらためて浮き彫りにし、米国が予定する今後の主権移譲日程に大きな打撃を与えた。

 連合国暫定当局(CPA)のブレマー行政官はシーア派への説得を強める見通しだが、ブッシュ米大統領の再選をにらんで、六月末の主権移譲を最優先する戦略だった米国は面目を失った。

 統治評議会は一日、連邦制を採用し、イスラム教を国教とする一方で信教の自由や男女平等などの規定を盛り込むことで合意していた。

 しかしシーア派は、来年予定される新憲法の国民投票で「全国十八州のうち三州以上が反対すれば憲法草案は否決される」との規定について、三州で実験を握るクルド側に「強い権限を与えすぎる」と反発した。

 大統領と二人の副大統領とされた大統領評議会の構成でも、シーア派三人を含む五人の輪番制にするよう要求した。

 また、「米大統領が早期署名促す」と題して、ブッシュ大統領は六日のラジオ演説で、イラクの同時爆破テロの余波や統治評議会内の意見対立で署名が遅れているイラク基本法について「民主的な未来につながる。六月三十日のイラクへの主権移譲に明確な道筋をつけることになる」と指摘した。

 暫定憲法となる基本法の早期署名の必要性を訴えるとともに、イラクへの主権移譲時期に変更が無いとの認識をあらためて示したものだ。

 また、国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘され、米軍がこのテロの首謀者とみているアブムサブ・ザルカウィ氏を「殺人者」と名指しで避難した。とも。。。

 鶴の一声で頓挫 最高権威者シスタニ師
として、

 五日に予定されていたイラク基本法の署名は、直前になってイスラム教シーア派の最高権威シスタニ師による鶴の一声で頓挫した、新生イラクへの主権移譲に向けた政治のプロセスは最初の第一歩でつまずいた。各派の寄り合い所帯である評議会内の政治協議は、休息に影響力を強めているシスタニ師の介入に今後も振り回される恐れがある。

 シスタニ師はシーア派の総本山ナジャブにいる同派最高位の聖職者。統治評議会と連合国暫定当局(CPA)が昨年十一月に合意した主権移譲プロセスについても、民意を反映した早期の直接選挙を要求してひっくり返した敬意がある。

 米国が選んだ当地評議会のメンバーは、旧政権下で海外在住だった者が多く、国民にはなじみが薄い。一方シスタニ師は、スンニ派からも一目置かれる存在。米国も同師を「無視できない」としており、国連に師の説得を要請するなど、その存在感は増すばかりだ。
 
 シスタニ師が一度は採択された基本法に拒否反応を示した理由は謎だ。一日の採択の翌日にバグダッドと中心部カルバラでシーア派信者多数が殺害される大規模テロが起きたため、シーア派内の強硬派の声が強まった可能性がある。。。

 ↑以上地元紙からの引用です。。。