「ゴールデン・タイム」
<<インドネシア>>--バリ島--


夕日が水平線に沈むまでの間、暫くはこのような黄金色の空が続く。

薄く刷毛で刷いたような雲に太陽が掛り、眩しさが少し和らぐ。

タナ・ロット寺院の階層の有る屋根がシルエットとなり、バリ島独特の光景がくっきりと浮かび上がる。

ヒンズー教の寺院の塔は、こんな形をしていたのかなと、インドを訪問した時の事を思いだそうとしたが、このような形の塔は無かったような気がする。

矢張り、ヒンズー教と言えども、インドからバリ島にこの宗教が伝来して、バリ島独自の、バリ・ヒンズー教として変化し、独特の形で開花したのだと思う。

しかし精霊が宿るとされる人の頭(特に子供)に触ったり、不浄とされる左手で、握手を求めたり、食べ物を食べてはいけないという点などは、インドのヒンズー教と同じである。