採炭現場生産単位、技術伝承、相互扶助 「友子」と質されて231027
採炭現場生産単位、技術伝承、相互扶助 「友子」と質されて231027、以下の三点で応じていたが。

1)採炭現場=切り羽で「先山、後山」を担う生産単位。請負採炭の生産量算定の基礎単位となる。
 2)「親分、子分」の擬制的家族関係を通じた「技術伝承」システム。
 3)組員の傷病、 その家族を含めた相互扶助活動。

 因みに「友子制度」の項で、
 ①. 徒弟制度を基礎にした、鉱夫の技能養成と、
 ②労 働力の供給調整、
 ③ 労働者による自主管理、
 ④ 相.互扶助活動であった。この相互扶助活動が鉱山労働者の共済活動であった.(永野俊雄著「企業内共済会制度の歴史(1)『友子制度』」)

 「先山」「後山」に関して、以下の記載。
 炭鉱の採炭現場(切羽(きりは))での労働者の名称。
 直接石炭の採掘に従事する労働者を先山といい、採掘した石炭の運搬に従事する労働者を後山または後向(あとむ)きといった。
 一般に先山1人と後山1人(ときには2人)で一つの労働単位を構成し、後山は先山の指揮命令に従った