「50年ぐらいは2人で生きんのも悪くないかも」 決断求める一言 nhk「朝ドラマ 舞いあがれ」230328
1分前2023/04/25 火曜日 10:08
「50年ぐらいは2人で生きんのも悪くないかも」 決断求める一言 nhk「朝ドラマ 舞いあがれ」230328

 東大阪市のモノつくりのメッカ。町工場のど真ん中に育った二人が、「いつ見ても、だれも歩いていない公園」で交わす、言葉。
 工場経営者の長男に生まれ、東大を卒業して株式ディーラーになった悠人役が、とうとう発する。

 「いいことやん。どうせ人間なんか一人で生まれて一人で死んでいくねん」。 だが、「そやけど…長い人生、50年ぐらいは2人で生きんのも悪くないかもな」と言って指輪の箱をパカッと開けた。

 その言葉を聴いた娘役・久留美が応える。
 「ズルいねん。こんな時だけ直球って。『はい』って言うしかないやんか」
 久留美と悠人は幼なじみ。そうではあるが、久留美と悠人の妹は、同級生でで友人同士。「やっと、二人はゴールイン」。そうした展開の究極であるも。

 悠人が前段に述べた「人間なんか一人で生まれて一人で死んでいくねん」には、浄土教にある記載を思い出す。
 その一節、「独生独死独去独来 どくしょうどくしどっこどくらい」をベースに据えていることに。

 仮想と現実、虚構と実態、生と死の同時進行。
 そこを踏まえて「他者を孤独の中に置き去りにしない」「自身を購読の中に置き去りにしない」。
 前者は何とかなるかもしれないが、後者はなかなか至難。人生百年。想定されるかだいではないだろうか。