岩本橋(眼鏡石橋)-万田坑-荒尾駅 父親との辛い別れが沁み込んだ「荒尾駅」230307 
 1)形の産業遺産群
 2)重文指定基準1で「(二)技術的に優秀なもの」
 3)重文指定基準2で「(三)歴史的価値の高いもの」
 https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/00004133 230307 9:00

 国指定重要文化財 三井石炭鉱業株式会社三池炭鉱旧万田坑施設.
 「石炭を産出することは近世より知られていた」。
 「近代に入って一度国有化され、その後三井に払い下げられた」。
 「万田坑第二は明治41年(1908)の竣工」
 「いずれも石炭を送り出すための第一竪坑とは別に、人員の昇降などを主目的として作られた」
 「櫓や巻き上げ機室、附帯設備などが残っている」。

 岩本橋からJR九州の荒尾駅に向かう7キロメートルの途次にある重要文化財。
 煉瓦32万枚使用とか申す事務所等の諸施設。
 第一竪坑櫓は1899(明治32)年、第二竪坑櫓は1908(明治41)。巻揚機室、汽罐場、選炭場。
 <團琢磨(だんたくま)等の努力で、(採炭技術の近代化を急速に進め)明治、大正、昭和期を通じてわが国の近代化の牽引役を担い、各種産業の勃興、発展を促した>。
 ここがポイント。

 俳優・火野正平さんが自転車で旅する「にっぽん縦断 こころ旅 - nhk」.
 230307の放送は熊本県荒尾市。八戸市に在住の女性73歳が投稿していた。
 自転車の旅は「熊本県荒尾市上井出にある岩本橋(石橋)=三池往還の肥後と筑後の藩境の関川に架かっていた橋」から、出発。

 産炭地を背景に乗降客が多かった荒尾駅。今は閑散たる駅フォームで手紙が読まれる。
 「八戸に嫁ぎ年に一度の実家帰り」「帰ル時には父さんが杖をつきながら荒尾駅で見送ってくれた」。
 「(父は)90歳を過ぎても駅に来て、見送ってくれたが・・・・」。「帰るたびに、年々表情に<老い>を感ずるようになりました」。

 「少し離れてからも、懸命に手を振って見送ってくれた父」「(たまらずに)父さ~ん、元気でネー」「そう言うと、ワシは元気だ!!、心配せずに頑張れ~」「(私は)小走り走った物陰で、涙があふれてしまいました」。
 「その2年後、父は亡くなり、最後の別れとなりました」「荒尾駅は父との別れ、その悲しみの駅です」。

岩本橋(眼鏡石橋)-万田坑-荒尾駅 父親との辛い別れが沁み込んだ「荒尾駅」230307 
2022年12月13日 (火)放送 「【熊本】炭鉱の町を走る」。午前6時放送 nhkBS3
 (番組案内)
 かつて炭鉱で栄えた町で育った優子さんは青森県八戸市に嫁ぎました。
 年に一度の里帰りをして八戸に戻る時、父親が高齢になるにつれ、来年も会えるだろうか・・・これが最後かも・・・と思うと、手を振る父親の姿を見て涙があふれたそうです。 そんな父親との辛い別れが沁み込んだ「荒尾駅」へ向かう正平さん。途中、炭鉱の町を偲ばせる三池炭鉱万田坑跡にも立ち寄り荒尾市の歴史を感じ取りました。