消費者の責任は、酷か、格差・分断の観点で  生乳需要低迷&減少する道内酪農家230215.
 乳業飼料高騰&牛乳需要低迷 やめる理由の変化、廃業酪農家が道内で増加230215
 北海道内配布の紙面。230215配布の朝刊5面には、「やめる酪農家 道内増加」の見出し。
 脇には「この1年200戸超の見通し」「理由『高齢化』から『経営難』」とも。
 別な日には「小牛1頭が1000円以下」の報道もあった。北海道内の酪農家、今も、昔も<苦悶 くもん>している。

 「毎年2月1日現在で生乳を出荷する酪農家の戸数をまとめる道の統計」。
 「2022年の離脱は152戸だったが、23年は200戸を超える見通しという」。
 記事は、淡々と筆を起こす。

 「円安やロシアのウクライナ侵攻などで輸入飼料や電気代、その他の資材も高騰」
 「乳価は昨年11月から飲用向けで1キロ当たり10円と上がり、4月からは加工向けも同額の上昇が決定済みだが」と続ける。
 「生乳の生産抑制で搾りたくても搾れず、赤字の酪農家が増えている」。

 飲用向けと加工乳向け。実は買い取り価格に、格差があるのだ。ワケは本州で経営する搾乳農家保護のため。
 なんでも、本州は自力で起業しているが、北海道は多額の政府資金が投入されているから。そのように見聞したことがある。
 市販のバターやチーズ。メーカー品のそれらは、これまでとパッケージの規格は徐々に小型化しているも、内容物とのスキ間は<大きく拡大>。

 消費者の乳製品離れはすすんでいるのでは、ないか。
 チーズなどより高価な<地域ブランド>に志向が移っているようにも見えるが、そこは全体的に家計消費の可処分所得減少。
 そうではない、か。「食品は造るモノ」から「買って食べる」に徐々に転じているようにも見える。

 「生乳の需要低迷」。<消費者の責任>というには、酷。格差・分断の観点で、考えるべき論点ではないのか。
 消費者の責任は、酷か、格差・分断の観点で  生乳需要低迷&減少する道内酪農家230215.