「流れ込んだ水」の浄化作用 泥炭湿地帯のヨシ。nhkG 210711 7:45~8:00.
 泥炭湿地帯のヨシ 「流れ込んだ水」の浄化作用。



 新潟県新潟市北区前新田乙493番地に広がる福島潟。7月11日朝の放送「さわやか自然百景」で紹介された。

 録画はしていないが、公式ホームページによると。
 「水の公園 福島潟は、220種以上の野鳥や450種類以上の植物、そして地域の人々が集まる自然公園」と記載する。

 「県都新潟市の東方に位置する湖沼です。面積は262haあり、潟と名のつく湖の中では新潟県内で最大」とも、書かれている。

 観点をかえて「ヨシの効用」。淡海環境財団のホームページでは、3点を示す。
 1)水をきれいにする、2)魚のすみか、3)鳥のすみか。

 水をきれいにする
 ヨシ群落には水をきれいにする3つのはたらきがあります。
  1)ヨシによって、水の流れを弱くして、水の汚れを沈めるはたらき。
  2)ヨシの水中の茎につく微生物や群落の土中の微生物によって水の汚れを分解するはたらき。
  3)ヨシが水中の窒素、リンを養分として吸い取るはたらき。

 しかし、ヨシ群落がかつては琵琶湖への流入水のほとんどを浄化していたという誤解をされている方もいますが、これはまちがいでほんの一部であるといわれています。

 皆さんは汚い水を流してヨシまかせにするのではなく、日頃から汚い水を流さないことが大切です。

 魚の棲みか
 ヨシ群落では、多くの魚の卵が産み付けられます。卵からかえった小魚は、餌場や隠れ家としてヨシ群落の中で育ちます。コイ、ニゴロブナ、ゲンゴロウブナ、ギンブナ、ホンモロコなどはヨシ群落内に卵を産み、小魚の時はヨシ群落の中で生活します。
 他にもヨシノボリ、スジエビもヨシ群落の中に多く棲息していますし、カワニナ、ヒメタニシなどの貝類は、ヨシについて生活しています。
 またこれらを餌にするブルーギルやブラックバスなどの魚もおり、ヨシ群落は魚の宝庫です。
 
 鳥の棲みか
 滋賀県では約280種類もの野鳥が観察されていますが、多くの野鳥がヨシ群落を利用しています。それぞれ卵を生んで子供を育てたり、餌をとったり、敵からにげてきたり、ネグラにしたりしています。
 カイツブリ、オオヨシキリ、バン、カルガモなどはヨシ群落の中で卵を生みまし、スズメ、ツバメ類はヨシ群落をネグラにしています。

 「流れ込んだ水」の浄化作用 泥炭湿地帯のヨシ。nhkG 210711 7:45~8:00 「さわやか自然百景」。