マグロ縄釣り漁業 大間町190107
マグロ縄釣り漁業 大間町190107

「3億3360万円の大間の本マグロに大行列」。
 派手な取引、あつい報道でわいていますが。但し、そうした景気の話ではなく、88歳ベテラン漁師の執念。



 年季のはいった船をあやつり、ひとり海峡に船をすすめて、一本釣り漁業。トビウオのエサがいかにも海面を飛ぶようにみせかけて、獲物を狙う。

 沖合でマグロが跳ねるのを尻目に、独りおいかける孤独な漁業。たまたまかかるも、糸を切って逃す。資源保護の約束で小型は放流ということ。

 家では7歳下の連れ合いが、待つ。貯金をはたいて出漁するも獲物なし。

 「お前、今、いくつだ?。76歳かー」。爺の問いに、婆はこたえる。「ばか!、コクナ」「女房の歳わすれたかー!!」。

 今日も、漁獲なし。帰るテレビの番組の前後。

 「文字通り歴代最高値の「一番マグロ」を水揚げしたのは、大間 漁協所属の第28光明丸(4・9トン)」に支払われたお値段は1億5000万円ほど、と。差額はどこにきえるもの。か。