榊原悟著『日本絵画のあそび』(岩波新書)


土佐光起 「とさ みつおき」と読むか。

1617年の生まれとあるから、ここは元和3年。1691年の没は元禄4年あたり。
人となりは「室町末期以来とだえていた宮廷の絵所預<筆者注 えどころあずかり>となり、土佐家を再興」と、これは「コトバク」に提示。「障壁画制作をはじめ,宮中の絵事御用を勤めた」という、京都・宮邸派絵師。

ここでは『源氏物語図屏風』が、『日本絵画のあそび』(岩波新書)で話題に。

「漢画的な構図法を採り入れて大画面に解き放ち、劇的な効果」とある、「檄的な効果」(福岡市美術館)。該書はその「効果」の内容に一家言。