<宿命> 「神様より個人」を読む


 <神の国>から<人の国>。

 中世のキリスト教社会から、<宗教改革><ルネサンス>を経て、絶対王政に至る<その過程>。

 キリスト教が唯一の情報源。

 教会が、教皇権がモノを決める尺度。そうした情報世界、現代では想定できない、が。

 ノートル=ダム大聖堂。建て主が大勢の集団建築物。それは主の特定できない市民革命に置換されるのだそうで。

 その大聖堂を作家一人(いちにん)で小説に置き換える試み。「ノートル=ダム・ド・パリ」には、そうした思想が書き込まれているそうで。

 「神様よりも、個人がたいせつ」。NHKETV=今月の『名著 de 100分』。