「ただの死ではないから、みな忘れない」 地の底の声 筑豊=NHKETV


「(炭鉱の死は)ただの死ではないから、みな忘れない」180107 地の底の声 筑豊=NHKETV「こころの時代~宗教・人生~」.

 「(主題)地の底の声」には、「(副題)筑豊・炭鉱に生きた女たち」が付せられている.

 「産んだ子は育てにゃならん、掘った石炭は運ばねばならん」
 「(坑道でケンカはあったかと聴かれ)『ハコ=石炭搬出の道具』取りのケンカはあったさ」.
 「炭鉱は誰でもさ、うけいれる」「みな行きようがないヒトの集まるところだから」.
 「炭鉱が良い、炭鉱があったから、生きられた」
 「(炭鉱の死は)ただの死ではない、無念の死だから、みな忘れない」.

 井出川泰子さんという方が、筑豊でヤマに生きた女性の採話に取り組まれた.その録音テープが百本余、と.
 そこから浮かび上がった,点.

 (井出川さん談)「たいへんな人生ではあったけれど、(他人を恨むではなく)自分の宿命として語る」
 「自分の言葉として語る」「他人が代わってくれる生涯ではなかったから」.

(以下、番組広報)
「井手川泰子さんの手元に残る100本に上るカセットテープ。そこには大正から昭和、炭鉱で働いた女性たちの声が記録されている。暗い地の底で腰巻き一つの姿で石炭を掘った女性たち。死と隣り合わせの肉体労働、炭鉱住宅での共助、女ならではの所帯の苦労と喜びが、泣いたり、笑ったり、ときには歌ったりしながら語られる。働くこと、生きること、女であることの真実をつく言葉に耳を傾ける」。【初回放送:平成28年11月13日】=再放送が、1月13日土曜 NHKETV 午後1時00分~ 午後2時00分dで.

【出演】井手川泰子