折り紙
 この休日、偶然ながら「折り紙」にかかわる番組を二つ見た。

 ひとつは宇宙計画で、遠心力の力だけで開く仕組みの観測器具製作の基本原理に「折り紙」の原理導入する過程。
 ひとつは、折り紙普及に努める女性の紹介で、背後には数学者が指導している。

 前者では、先端をゆく科学者が、不器用な手つきで各種の居り方を提案、披露し、器具製作の目的にあわせて、折り紙原理を素材を替えて実験の積み重ね。
 後者は、短期大学の授業で後継者養成をしている努力も。

 番組をみていて、移行期というか折り紙経験者が地域社会、家庭のなかにたくさん居たこれまでと、技術・習慣の断絶があって未経験者の増加するこれからを、実感。

 短期大学で授業に参加しているのは、中国や韓国からの留学生ばかりで、日本人学生は見えない。

 基礎素養が広範に含み資産としてある社会。基礎技術をもたずに、折り紙の知識と創作技術を特定の専門家だけがもつ社会。開発能力の低下を、どのような形で、すすめていくことになるのであろうか。

編集 ペン : 折り紙や綾取りは手先の器用さを養ってくれるそうです。紙一枚で龍などを作成する方を見ていると溜息だけしか出てこないペンです^^