茶店 遍路
 「おばちゃんに お茶とおもちで 元気いっぱい」。遍路の途次、短冊を用意して句を掲示する茶店で、若者が読んだ一句。

 茶、団子、茶店。歩いて山を上り下りする旅に、茶・団子・蒲鉾は欠かせない。体力温存の中核。

 歩くことも少なくなった現代、歩きが消えて、茶菓子は残る。

 歩いて、要所。茶・団子・かまぼこの接待は意味がある。若者の句に、そうした感慨がいっぱい。