2011 02/17 19:45
Category : 書評
黒田 日出男著『謎解き日本史・絵画史料を読む』。 絵巻、絵図を歴史資料として活用することで、歴史学、歴史研究の内容を「豊かなイメージをもった世界として把握」(開講のことば)としようとする試み。
吉備大臣入唐絵巻を「異国訪問譚」の典型と解釈し、荘園の四至牓図のなかにも作図の動機・目的に照らして読みとることで、見えてくる事象があるとする.
「源氏物語絵巻」では難解なストーリが、「洛中洛外図」などでは多様な都市生活者の詳細が、きわめて具体的に読みとることができる。
日本史研究者の著者が、これまで読み解いた豊富な文献資料の知見を、図中において読み解くことで、意図する「豊かなイメージをもった世界として把握」の試みが成功している。。(NHK人間大学テキスト 日本放送出版協会 1999年)
吉備大臣入唐絵巻を「異国訪問譚」の典型と解釈し、荘園の四至牓図のなかにも作図の動機・目的に照らして読みとることで、見えてくる事象があるとする.
「源氏物語絵巻」では難解なストーリが、「洛中洛外図」などでは多様な都市生活者の詳細が、きわめて具体的に読みとることができる。
日本史研究者の著者が、これまで読み解いた豊富な文献資料の知見を、図中において読み解くことで、意図する「豊かなイメージをもった世界として把握」の試みが成功している。。(NHK人間大学テキスト 日本放送出版協会 1999年)