加藤徹著『絵で読む漢文』
加藤徹著『絵で読む漢文』(朝日出版社)。広告を見て発注した。

タイトルからして、漢文の読み方を図解して解説する本かと思いこんで購入した、が。

開いてみると、引用した漢文の名句、名言に、その情景とむすびつく中国の風景・風土・人物が図として挿入されているツクリ。

基本は、なんといっても多くのフレーズを暗唱していることに、つきるの感。
おまけに原文の上に「読み」が記載されてあり、白文でないため文を読み解く前に、読みが目に飛び込んでくる。

入門の本としては最低限必要な名辞がえらばれているのであろうが、読み解く術を身に付けた人が、その読み解き方を図解しているものではない。

むしろ「読み解くのに王道なし」と、言いたいのかもしれないが。それではそれで、タイトルを工夫してほしまったの感。