塩野七生著『生き方の演習―若者たちへ―』
 著者の提案によると、歴史エッセーと称する領域に位置するそうで、作品はなかなか受賞対象になりにくいのだそうである。

 講演「二十一世紀にどう入っていくか」(1998年)、の記録が中核になっている。若者が、発言のどこに注目するだろうかと考え、読んでみることに。

 「選択肢を多くもてない」「好奇心が新しい文明を生み出す」「刺激をいっぱい受ければ独創性が生まれる」。

 インパクトという点で、どうなのかと考えるが、もう一度読んでみることか。(朝日出版社 2010年)。