2010 10/16 18:30
Category : 書評
網野善彦著『日本社会の歴史 下』。社会構成の展開を概観しながらも日本通史の叙述を積極的に試みている。
地域区分を視野に、さまざまな日本の構造を広く視野におさめようと、琉球や蝦夷地といったある意味異質な文化、民族を包括した日本史像を示している。
14、15世紀に画期があるとする主張を理解するには、さらなる読み込みが必要というのが、読後の感想である。
なぜなら太閤検地や統一政権成立に一定の意味があるという歴史観にとらわれすぎているのかもと考えながら、今一度の読み込みをしないと、網野構想の内容を理解できまい。
あるいは上、中を読み込むことによって、理解がすすむのかとおもいつつ、漸く下巻を読了した。
網野史学を解するには、通しで読むことがたいせつなのであろう。
地域区分を視野に、さまざまな日本の構造を広く視野におさめようと、琉球や蝦夷地といったある意味異質な文化、民族を包括した日本史像を示している。
14、15世紀に画期があるとする主張を理解するには、さらなる読み込みが必要というのが、読後の感想である。
なぜなら太閤検地や統一政権成立に一定の意味があるという歴史観にとらわれすぎているのかもと考えながら、今一度の読み込みをしないと、網野構想の内容を理解できまい。
あるいは上、中を読み込むことによって、理解がすすむのかとおもいつつ、漸く下巻を読了した。
網野史学を解するには、通しで読むことがたいせつなのであろう。