ドジョウ反応、再び!! 「中地震」という呼称は即刻、廃止すべき !!
 8日夜に発表された、植物電位観測の斉藤氏が捉えた前兆データは、同日19時半に発生していた千島M6.2の直前前兆であった可能性が高いようです。どうやら15時頃からの家屋内停電にて、この地震の発生に気付くのが遅れた模様。しかし、6日夜、飼育7年来のパキスタンローチに初めて見られた同一の異常行動が、つい先ほど15時50分頃にも確認できた。時間としては僅か3分間程度であった為に、絶好の撮影タイミングを逃してしまった。いつまた始まってもいいよう、アクアリウム脇にデジカメを準備した。今回は昨年、十勝沖M8の直前異常を示したクラウンローチも全く同時に不穏な動きを見せており、そしてまた一緒にパタリと止めて自分の土管へと戻っていった。これは、今回も大いに地震前兆の疑いが高いものと思われる。この数日、北海道近郊と関東以北〜千島列島は注意が必要だろう。この震源とは限らないが、全空を覆う雨雲にも若干、深発前兆(やや深発の場合も含む)と思わしき反応が見られている。
 それと報告漏れとして、7日昼、TVのNHK放送に受信障害が見られ、画像にノイズが走った。


■■7月2日(金)日没観測の該当地震が発生 !!■■
▲2004 7 5 10:14 53.2 44゜2.2'N 148゜ 6.1'E 0 4.2 択捉島付近
▲2004 7 5 17:00 13.2 43゜52.4'N 147゜10.4'E 50 4.8 北海道東方沖
 『2日の日没19時過ぎ、砂川市から望む北空に2分割状を確認。指向方位は方位角86-266度ラインで、方位的には86度側の色丹島方位の震源を疑う。尚、周囲も暗くて測定精度はあまり自信はない。推定規模はM5以上で、M5.5以上も在り得る。通常は直前型が多いが一週間程度は様子をみる必要がある。(観測地/砂川市)』
(2004 07/05 01:01 更新)
――結果考察――
 この二つの無感地震を該当と判断したいと思う。2震源前兆という疑いは当然持ってはいたが、更新上では触れなかった。夕焼け空との二分割状はそのままM4.8震源を。そして雲中に見られる僅か2度程度分、北方位へとズレている断層形状がM4.2震源であろうと判断したい。本命M4.8震源はほぼ±0度の高精度だったが、規模は僅かM5に満たなかった。直前型、2日半後の発生。


●●M5は危険地震だ!「中地震」という呼称は即刻、廃止すべき !!●●
 平成12年6月1日12時より、防災上の観点から熱帯低気圧や台風を侮る原因になる呼称が廃止され、最大風速17.2m/s以上のものを単に「台風」といい、17.2m/s未満のものは単に「熱帯低気圧」呼ぶことになった。「弱い台風」「並の台風」などと言う誤解を招く呼称は廃止されたわけだ。
 私は以前から、地震についても全く同様のことを主張している。つまり、下記のような地震の大きさを意味する呼称については、早急に改定するよう強く希望する。
  (8以上〜)    (巨大地震)
  7以上〜     大地震
  5以上〜7未満 中地震
  3以上〜5未満 小地震
  1以上〜3未満 微小地震
  〜1未満     極微小地震
  http://www.maizuru-jma.go.jp/kanyo_web/jisin/1_jisin/4_magunity-do.htm

 巨大地震という正式呼称はないようだが、M8以上でなければ呼ばれる資格はないらしい・・。こういう分類呼称を正しいものとして強調する人がいるが、私個人は「中地震」という呼称は大嫌いであり、なるべく使わないようにしてきた。それは何故か?
 M5級は決して侮ることのできない地震であって、震源の場所と深さによってはかなりの被害地震となり、死傷者も出る。特に住居の脆い地域に住む一部貧しい諸外国の場合ではM5級でも多くの人命が失われることは珍しくない。つい1日夜に発生したトルコ北東部M5.2の地震でも死者16人以上という悲惨なものだった。日本においても、暫し被害をもたらして崖崩れや家屋倒壊で負傷者が出る。61年(昭和36年)、長岡付近を襲ったM5.2の局地地震は家屋全壊220件で死者を5人出している。地域状況や家屋の強度は、当事とは比較にならないかもしれないが、M5級が危険な地震であることには何ら変わりがない。
 しかし、「中」地震という呼称は、どうしても「中間」「普通」「当たり前」「日常」という印象を人々に与えて、地震に対する危機感を失わせるものだ。これはただ、エネルギーの大きさが中間であるということにしか過ぎない。場合によっては殺傷力を持っているというのがM5級地震であるから、私はこれを「危険地震」と呼びたい。
 つまり、「M5.8程度の--中地震--の可能性」ではなく、「M5.8前後の--危険地震--の可能性がある」として使われるべきだろう。