2003 10/18 23:42
Category : 日記
10/18 18:32 43.4N 143.9E 10k M4.4 北海道東部の十勝支庁北部/震度3
日没時に十勝支庁北部の陸別町付近を震源とする震度3もの地震があった。03年十勝沖地震の影響もあるだろうとはいえ、滅多に有感では地震の発生がない地域であり、震源も10キロと非常に浅かった。ここは石狩山地と雌阿寒岳の中間付近であり、火山性地震の疑いが非常に強い。この辺りの弟子屈から阿寒、津別にかけて一帯には地下のマグマ溜まりが在って、過去には弟子屈で1959年、1965年、1967年、徹別で1985年、津別で1976年、やや離れて石狩山地ニペソツ岳で1989年に、それぞれ強い群発地震があった。尚、近郊の弟子屈辺りでは過去に何度もM6級の内陸直下型地震が襲っているので、今後は要注意だ!!
他の各観測サイトからも北海道の大型地震の危険について予測が出ている最中で、とても警戒が必要。紅葉行楽の気分は、そろそろ終わりして頂きたい。
別に見たくない者はそれで全然構わないのだが、当サイトの更新は常に不定期。いつ何時に、警戒情報が更新されるかは判らないので、一応、お断りしておきます。尚、当サイトはどこのどんな大型地震であれ、これまで通り憂慮することなく、その情報を提供する姿勢です。
■■10月15日(水)朝観測の該当地震が発生 !!■■
▲10/18 18:32 43.4N 143.9E 10k M4.4 北海道東部の十勝支庁北部/震度3
『15日の朝、午前8時前。空知支庁奈井江町から見る空はほぼ全空を分厚い高積雲が覆い、広範囲に鮮明で規則正しく整列した見事な鱗、石垣状が見られた。これほどの緻密な模様と規模は最近では記憶にはない。雲の指向性からは根室を中心とする範囲の方向、釧路-根室−国後島間の方位に強力な震源があるとみた。推定規模はM5.5前後、震源震度は3−4程度を疑う。その後、ちょうどこの雲が降雨をもたらしており、発生は雨が上がって晴れてきてからが怪しい。18日21時31分が下弦半月のピークであることから、この半月トリガー期間での発生がしやすいと思う(観測地/奈井江町)』
(2003 10/16 03:05 更新)
――結果考察――
奈井江町からの根室市方位は方位角90度前後だが、震源はそのままズバリ90度付近。目測ながら在る程度は自信はあったのだが、ただ鱗状は注意しないと震源方位を見誤る場合もあるので、ある程度わざと甘く指定した。
この地震は、私が繰り返し述べてきた格言を証明する典型的な結果であり、鱗や石垣状模様は近地内陸震源(もしくは内陸部が強く揺れる)の前兆雲であるということを示すもの。
推定規模については明らかに失敗したようだ。この失敗の原因についても今回でハッキリしたものと自覚するが、鱗状を伴う前兆雲についてはその雲全体の大きさではなく、あくまでも鱗模様が出現している大きさ(震源方位に対する長さ)が発生規模を示しているということ。つまり、このことは断層状雲についての断層形状部分の長さで地震の規模を測ることと同じ意味を持っている。しかし、もう少し大きくても良いように思われた。発生時期は予測の通り、下弦半月のほぼピーク直前だった。
日没時に十勝支庁北部の陸別町付近を震源とする震度3もの地震があった。03年十勝沖地震の影響もあるだろうとはいえ、滅多に有感では地震の発生がない地域であり、震源も10キロと非常に浅かった。ここは石狩山地と雌阿寒岳の中間付近であり、火山性地震の疑いが非常に強い。この辺りの弟子屈から阿寒、津別にかけて一帯には地下のマグマ溜まりが在って、過去には弟子屈で1959年、1965年、1967年、徹別で1985年、津別で1976年、やや離れて石狩山地ニペソツ岳で1989年に、それぞれ強い群発地震があった。尚、近郊の弟子屈辺りでは過去に何度もM6級の内陸直下型地震が襲っているので、今後は要注意だ!!
他の各観測サイトからも北海道の大型地震の危険について予測が出ている最中で、とても警戒が必要。紅葉行楽の気分は、そろそろ終わりして頂きたい。
別に見たくない者はそれで全然構わないのだが、当サイトの更新は常に不定期。いつ何時に、警戒情報が更新されるかは判らないので、一応、お断りしておきます。尚、当サイトはどこのどんな大型地震であれ、これまで通り憂慮することなく、その情報を提供する姿勢です。
■■10月15日(水)朝観測の該当地震が発生 !!■■
▲10/18 18:32 43.4N 143.9E 10k M4.4 北海道東部の十勝支庁北部/震度3
『15日の朝、午前8時前。空知支庁奈井江町から見る空はほぼ全空を分厚い高積雲が覆い、広範囲に鮮明で規則正しく整列した見事な鱗、石垣状が見られた。これほどの緻密な模様と規模は最近では記憶にはない。雲の指向性からは根室を中心とする範囲の方向、釧路-根室−国後島間の方位に強力な震源があるとみた。推定規模はM5.5前後、震源震度は3−4程度を疑う。その後、ちょうどこの雲が降雨をもたらしており、発生は雨が上がって晴れてきてからが怪しい。18日21時31分が下弦半月のピークであることから、この半月トリガー期間での発生がしやすいと思う(観測地/奈井江町)』
(2003 10/16 03:05 更新)
――結果考察――
奈井江町からの根室市方位は方位角90度前後だが、震源はそのままズバリ90度付近。目測ながら在る程度は自信はあったのだが、ただ鱗状は注意しないと震源方位を見誤る場合もあるので、ある程度わざと甘く指定した。
この地震は、私が繰り返し述べてきた格言を証明する典型的な結果であり、鱗や石垣状模様は近地内陸震源(もしくは内陸部が強く揺れる)の前兆雲であるということを示すもの。
推定規模については明らかに失敗したようだ。この失敗の原因についても今回でハッキリしたものと自覚するが、鱗状を伴う前兆雲についてはその雲全体の大きさではなく、あくまでも鱗模様が出現している大きさ(震源方位に対する長さ)が発生規模を示しているということ。つまり、このことは断層状雲についての断層形状部分の長さで地震の規模を測ることと同じ意味を持っている。しかし、もう少し大きくても良いように思われた。発生時期は予測の通り、下弦半月のほぼピーク直前だった。