「話し相手」 長崎街道に商売繁盛=佐賀の街角に恵比寿像240310
 「話し相手」 長崎街道に商売繁盛=佐賀の街角に恵比寿像240310

佐賀市には二度、訪問している。しかし、余りにも気がつかなかった。
 確かにマチの目抜き通りに「恵比寿像」を眺めた記憶はあるも。
 nhk G 小さな旅 「えびすさん ほほ笑む街角で ~佐賀市~」24年3月10日朝の放送。

 一部で3人の市民が照会された。一に街角を通過したサラリーマン。
 「頼る人も少ない、通るたびになんとなく話しかける」
 商店街の中心部。車も人も行き交う片隅に。恵比寿像は位置していた。市内には840体ほどの像がある、と。

 二に老舗和菓子店の傘寿を超えた店主の男性。
 「なんでも話せる、かけがえのない存在」。朝、5時に起床。和菓子の仕込みと加工を行う。
 「後継者も居ない」「ワシが造ることできなくなったら、店は閉める」「いつまで健康で、菓子を作ることができるか」。

 三は塀の一隅に凹地を刻んで、恵比寿像を祭り、毎日手入れ。
 「家を新築するとき、粗末にならぬように」。現状の姿になった訳を給仕する女性が語る。「健やかな子の成長」を祈り続けてきた。
 「(子が成長し家を出た今)ここへ来て、亡き夫と毎日、向き合う」「老後の話相手」と。

 二部は、前記「三の女性」が、石材店にクリーニングを依頼した場面。
 石材店主は丁寧に洗剤をもちいて恵比寿像の汚れを清めて。「このマチの良さ、恵比寿を通じ理解できる」と。
 その店主はもっぱら、工場で祭主の居なくなった恵比寿像の補修に余念がない。
 
 三代目の店主。「残存数を減らしたくない、(補修を重ねて)新しい祭主を探す」のだ、と。
 クリーニングを担当した恵比寿像にも呼び掛ける。「マチの発展を、見守って」。
 番組では旅の人・山本哲也氏が一言。「なにも言わぬが、笑みをたたえて佐賀のマチを見守っている」。

 視聴後、佐賀市在住。大分育ちのお方にメッセージを送った。
 丁重に返信を頂いた。「江戸時代の古いものは、城下でも町人地に」。「明治以降は武家地にも商売人が住み、えびすが見られるようになります」。
 
 恵比寿信仰に寄せる思いを二点。http://www.saga-ebisu.com/ 佐賀の街角えびすさん
 「恵比須さんは、縁起物として有名な「七福神」の一員で、そのなかで唯一の日本古来の福の神」
 「右手に釣り竿を持ち、左脇に鯛を抱える姿が一般的で、「商売人の神様」「商売繁盛の神様」として喜ばれています」。