<剥ぐ、重ねる、つなぐ>でと地域をみる 「サルシナイ」&「サルシナイプト」
  <剥ぐ、重ねる、つなぐ>でと地域をみる 「サルシナイ」&「サルシナイプト」
 現代では考えられない湿地帯。1959年、排水溝にその<よすが>はあった、が。
 釧路市城山・大川町・住吉・材木。自然地名から読む地形。以下は渡辺茂著『釧路市史』(釧路市 1957年) 26ページの記載。

 サルシナイ
  原名はサルウシナイで。サルウシは芦の生えている処、ナイは沢で。則ち「芦の生えている沢」ということで、
  現在の市営野球場の下から鶴ケ岱公園、江南高校付近一帯は。むかしは芦の生えている沢であったといわれる。

 サルシト
  サルプシプトのつまった地名で、サルウシは芦のえている沢、プトは川口で、前記の「サルシナイ」の中を流れている川の口を言ったものである。
  いまの城山郵便局の脇を流れて釧路川に注ぐ小川の出口に名づけられた地名である。