公園設計 本多博士講演 第六植物園 8月23日 二面
 公園設計 本多博士講演 第六植物園 8月23日 二面
 第六には天然植物園附け外国樹木園である。

 公園内の樹木は年々盗伐其の他で伐られたそうであるが、其れでも一寸見た丈で喬木から灌木までものを数ふると三十餘種あるから之を基礎として
 ▲天然植物園
を作る・・・・・・位置は忠魂碑、運動場等の後方・・・・・・天然植物園とは北海道全体にある樹木を出来得る丈け此處に蒐集して以て天然は植物園を作るのである。是れ差したるも困難な事でもないない。

 而して之らの樹木に対しては、札を附けて片仮名と羅典語とを以て其の名を書いて置くる。札は巾三寸に長さ四寸五分のトタン板にて作くり、白く塗った上に黒く書く。之が一番見るに便利で永く保存されるやうである。又た札の附け方は大な木には四五尺位の高さに釘を以て打付け、打ち付けるに餘りに
 ▲可哀想な細
い木には枝などに掛け、更らに掛けることもできない灌木類に対しては別に札を掛けるが良い。

 喬木・・・丈(たけ)の高い木。植物学では、幹が木質化して堅く、直立して、少なくとも高さ三メートル以上の木をいう。
 灌木・・・丈が低く、幹が発達しない木本植物。ツツジ、ナンテンなどの類で、幹と枝とが区別しにくく、二~三メートル以内のもの。現在では低木という。