「折り合い」が生み出す地域の知恵 <発祥の知>魅力再発見=ミズベリング江別200719
 「折り合い」が生み出す地域の知恵 <発祥の知>魅力再発見=ミズベリング江別200719

 当時、この記事に触れて、すぐさま授業で配布。
 道内配布紙の3面。「地域から 風街だより」に掲載の企画記事。
 掲載の写真には「『条丁目地区』を中心に自転車周遊の可能性を探った市民団体『ミズベリング江別』の会員ら」とキャプション。

 ポイントは「歴史を生かした(地域の)活性化を提唱したことにある。
 周遊の地は4ポイントが用意されている。
 1)「旧岡田倉庫」、
 2)自営の薬局の店先に「グランドピアノ」、
 3)その薬剤師が友人とはかって「手づくりアイスキャンドル550個」を江別駅前に点灯。
 4)鎮守社は境内に井戸を掘削し、その水を市民は「神水」と飲料用に入手して参拝後に帰宅の途に。

 気がつかれたか、既存の文化財らしきは一点=「「旧岡田倉庫」、
 ほかは賛同した市民の、「折り合いの知恵」。グランドピアノの提供、アイスキャンドル制作。
 極めつきは神社の宮司さんで1500万円を投じて、境内に<神水お汲み取り>用の井戸なる<名所・名水>を掘ったこと。

 薬剤師・その友人・宮司。
 それぞれが地域の市民を信じて、「折り合い」をつけた。
 「しなくても、良いこと」。そこに汗=労役、投資=血液を投じたのだ。
 そこに「魅力再発見」の意義がと営為がうまれる、

 そればかりではない。「地域内外のヒトのニーズを掘り起こし、橋渡し」を」する、と。
 持続可能利用の広がりと域内循環の深化を、見守りたい。
 (『北海道新聞』 山本哲朗江別支局長 2020年7月19日 朝刊3面)