格調高い話を聴きたい 首相、長崎・広島で被爆者に文面類似の挨拶200809
「クラシックは敷居が高い」か、
つまり「クラシックがもっと日常に根づくこと」。
 三宅 義和(みやけ・よしかず)&宮本 笑里(みやもと・えみり)の対談で、「日本人がクラシックは敷居が高いと感じてしまう根本原因」を語る。



 宮本氏の父は著名な芸大教授でオーボエ演奏者。
 「周りの友達がいろいろな習い事をするようになり、『このままでは会話についていけなくなる』」。生後すぐに親の留学でドイツに渡り、義務教育・

 三宅氏(宮本の演奏を聴いていると)。
「日常の心の疲れがサーと流されていくような感覚を覚える」。
 宮本氏は「音楽に勇気づけられたり、落ち込んだときに助けてもらったことがあるので『「人の心に寄り添うような音楽」を奏でる』と、承ける。

 重ねて、「ヴァイオリンの魅力とはどのようなものなの」。
 答えて「(長い間にはさまざま演奏家によって演じられた)ヴァイオリンがいろんな経験をしてきたからこそ出せる、音の味わいや深さというものがあります」。
【三宅】古い楽器は衰えていくのではなく、さらに良くなっていくと。

 クラシックは楽器や曲自体がヨーロッパで生まれています。その土地や文化に根づいた独特のリズム感というのは、日本だけにいたら、なかなか自発的に生み出すことが難しい

 物語を感じる演奏を聴いているほうが救われる気がする

 正確さと表現力は違う

 技術を身につけたうえで、より歌心があるというか、表現力の高い演奏のほうが好み

「楽器や曲自体がヨーロッパで生まれ」たクラシックは、「土地や文化に根づいた独特のリズム感」というのがある。
「日本だけにいたら、なかなか自発的に生み出すことが難しい」。

「クラシックは敷居が高い」かの問いには、「土地や文化に根づいた独特のリズム感」とするあたりが、答えであるか。

 そう言えば、西洋の絵画やバロック音楽。
 その描写、作曲の背景がキリスト教会の壁画や伝道音楽に端を発する点を理解すると、その暗号が読み解けるような気がするもの、ネ。