「娘誕生、桐植樹」=保科正之時代の伝統 「福島・会津の桐製品 イッピン」nhkG
「娘誕生、桐植樹」=保科正之時代の伝統 「福島・会津の桐製品 イッピン」nhkG

 この伝統は早く聴いていた。「桐は生長が早い」とも。その伝統が名君・保科正之の伝統であると。
 タンスの引き出し。収納場所に空気が残っていると、引き出しは収まりが悪い。そこはタンスの機密性の高さを象徴しているものであるも。



 そうしたことに解説。「福島・会津の桐製品 イッピン」nhkG。「暮らしにほっこり 木のぬくもり」の内容解説が冒頭に付されて。

 主役は若者の技術者。
 桐の小箱を造りながら、その精密さを示してくれる。桐板を加工しながら、一枚ずつ仕上げて組み立てる。ポイントはピッタリおさまる。

 桐板の面をほんのミリ単位で<斜め>にカンナをかけて、はめ込む。外箱の身=ウケの内径と内箱の外側は、「光」にあてて、不透過の面をカンナで削りおとす。

 カンナのクズ=屑をマイクロメーターではかってみると「0.07ミリ」の厚さ。どおりで引き出しが空気抵抗で締わるくなる所以が判明した気持ちに。

 桐の栽培、桐加工技術の定着、会津の桐タンスの名産地化。保科正之治政下に「桐の植栽が産業振興のため奨励」「伐採しても何代と萌芽し、 その尽きることを知らざる木」の伝統が、と。