1月16日。朝、したこと。

 体重測定。髭剃り、湯沸し。買い置きのトラジャブレンドを引いて、FMを流す。
 「麝香林」を焚き、コーヒーを落として、山崎豊子「運命の人」(『文藝春秋』 2月号)は、最終回。読み上げた。

 沖縄返還。日米間の交渉で密約があるのではと、当時の毎日新聞がスクープした。スクープの内容が大きく扱われ、野党は記事をめぐって、質問した。

 新聞を月ぎめ購読していなかったのて、駅の売店で購入しては車中で読んだ。スクープは、野党追求の中で、情報源が割れてしまい、記者が外務事務官の女性から入手したことがあきらかになった。

 記者も事務官も公務員法違反でとわれ、裁判は有罪。問題は記者と事務官の男女関係を詮索するものに、すすんだかと思う。

 研究者がアメリカの公文書館で、30年を経て開示された文書中から、密約の存在を確認し、記者の名誉回復のみならず、「対等」をいう日米関係に日本の法外負担が横たわっている点を示す。

 日米の公文書開示システムの違い。日本の官僚、職務上知りえた秘密は墓場まで持参し、「よもや文書がアメリカで開示されるとわ?」。想像を超えていたのかも、知れない。

 音楽、香、コーヒー。起床後のダラダラに、一線を画してくれる。