DNAストレージ
DNAストレージとは、DNA(デオキシリボ核酸)をストレージ(外部記憶装置)として使用しようとする技術です。DNAは、合成生物学と情報技術という異なる技術分野が一緒になった技術で、2012年にGeorge Churchらにより概念が提唱されました。

現在の記憶媒体であるハードディスクなどの代わりにDNA(デオキシリボ核酸)をストレージ(外部記憶装置)として使用しようという試みのこと。 太古のDNAを現代において解読できることなどから、テープなどの記録媒体に代わり、長期間にわたるデータ保存に適していると考えられている。

2023/07/18 — DNA ストレージは、合成生物学と情報技術という異なる技術分野が一緒になった技術です。 2012 年に、George Churchらにより、その概念が提唱されたものです。 A, T, G, Cという4つの塩基が直線に並んだDNAは、これまでの電子記録媒体と較べて高密度にデータを記録できる可能性があります。
DNAストレージでは、デジタルデータを塩基配列に変換したうえで、当該塩基配列を持つDNAを人工的に合成することによりデータを記録します。データを読み出す際には、DNAの塩基配列を解析し、その配列をデジタルデータに再変換します。
DNAは、A、T、G、Cという4つの塩基が直線に並んだ構造をしており、これまでの電子記録媒体と比較して高密度にデータを記録できる可能性があります。DNAは1平方インチあたり1エクサバイト(100京バイト)保存できるほど高密度で、これは今のところ最大とされてきたLTO(Linear Tape-Open)テープストレージをはるかに上回るスケールとなります。
DNAは「自然界の記憶媒体」と呼ばれ、数十億年にわたって地球上のすべての生命に対する命令セットを正確に保存してきました。太古のDNAを現代において解読できることなどから、テープなどの記録媒体に代わり、長期間にわたるデータ保存に適していると考えられています。

DNAストレージとは、次世代ストレージの一つとして期待を集めるストレージだ。 DNAストレージは、データをDNAの塩基配列に変換して保存する。 DNAとは生物の遺伝情報を担う物質、塩基配列とはアデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)という4種類の塩基(水酸基を有する化合物)の並びを指す。2024/02/

DNAに情報を記録するストレージが実用化に一歩前進

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