たぶんその5年前にも
きっと同じようなことを書いたのだと、思う。
残っていれば、さらにその5年前も…

コロムビアの天然の日本シリーズの第1巻を「光の日本」としたとき
プロデューサーたちの懸念と反対を押し切ってトップに約5分の月の出を据えた。
そしてその冒頭に福島泰樹の
「万物は冬に雪崩れてゆくがよい追憶にのみいまはいるのだ」を添え
さらに高校時代からひっかかっていた立原道造の「のちのおもひに」で受けた。

20年前のこと。
まだ辻は元気で、賢明も今井さなえもいた。
神楽坂と小石川の日々。

あのときすでに、だったのだ。
もっとさかのぼれば
その数年前。仕事につかず無職渡世だったころに起きた
短い出逢と別れののち、ずっとこんな気分で生きてきたのだ。

変わらないといえば
おれはどみも何も、変われても
成長しても、いないのだ。

苦笑しつつ、そう実感。

熊谷で39.8℃を記録した解し三日目の夜に。