永遠の0
スタジオ。六本木地下。SWにかかる。一ヶ月先行していたがBの展開がスムーズ過ぎた。ショートムービーを長短2タイプとなり、今日は短い方。シンプルバージョン。昨日の夕方、クレオで渡辺と1時間、みっちり再整理し、方向を定め、台本、荒編とすすめ終わったのが深夜2時過ぎ。最後に出したメーリングに10分後、山岡から返事があり、同じ時間に同じ作業にかかっていたことを知る。巨大なスタジオで仕事していたようで、ちょっとおかしかった。B/環境館イントロ/SW/SHMとまったくの同時進行で異なる案件が進行していくというのはひさしぶり。煮詰まったかな、と苛立っても目先をスイッチできるので忙しいようでもラクだ。

百田の「永遠のゼロ」を明け方読了。ラストまでたどって思わぬ感動。ほとんど何の興味も持たなかった「時代」にもかかわらず、削られ穿たれ徐々に輪郭を明らかにしていく物語世界の強さにひきこまれた。デビュー作らしいが、剛腕ぶりに舌を捲く。もう1点、戦時中の日本軍と戦後から現在へと続く官僚とがおそろしいほど重なっていることに鼻白む。おれたちは、もうDNAのように、このうんざりするような「国民性」から抜けられないのだろうな、と寂しくも思う。