飛び石ロケ落着
撮了の瞬間からいっきに冷え込んだ。すっかり暮れた新宿の夜空に十夜月が冴えざえと輝いていた。撤収を待つ間、杉田車に。気がついたら寝込んでいた。起こされ、近くのココスへ。スタッフと冷えた体を温める。飛び石ロケはいずれもほぼ天気にめぐまれ、うまくいった。ゆうがた小山から電話。Sのコンペは負けたとのこと。これから敗因を探りますと聞き、落着。引っかかっていた小骨が、とれた。家に戻りクナイプニ柚子を三個。萬月の“私の庭第三部”を30ページ読むうちに身体の芯が溶けていった。撮影が終わってしまったら、ちょっと落胆。せつなくなった。