2009 04/23 18:07
Category : 日記
------ Forwarded Message
> From: 益子オフィス
> Date: Thu, 19 May 2005 00:32:21 +0900
> To: 湯治部通信 , 夢工場ml東京WG, 東京星菫派
> Subject: [yumekoujou:00530] 愛する人のスナップショット
>
> 五年前のブログdiaryを見ていたらこんなメモを見つけたので。
> コンピューターグラフィックスについてのメモです。
> 二日続いたメイストームのせいで懐古調になったかな。
>
>
> *********************************************************************
> 2000 06/05 00:12
>
> 『愛する人を、さまざまな角度から
> いつまでも眺められるスナップショットのような
> 新しいメディアこそが、世界的にアピールしていくだろう』
>
> マトリックスのCGディレクターJohn Gaeta.に
> 「2015年のCGはどんな世界を獲得していか?」
> という質問を発したときの答えである。
> あのマトリックスや「奇跡の輝き」を手がけた
> 当代随一のCGクリエーターの答えとしては
> やけに軟弱ではないか?
> そんなふうに思った人に、なぜこのコトバを
> エピローグのキーワードにしたかをちょっと弁解してみたい。
>
> 一年あまりまえの冬、
> 一緒に仕事をしている人の妻が急死した。
> その人はどんなふうに痛みや哀しみをこらえたのか
> 手がけていた仕事を完成させた。
> 完成した仕事を一緒に見ているときに、
> スーツのポケットからそっと取り出した
> 一枚の写真。その人の妻の写真だった。
> 一年以上をかけた仕事の仕上げだたった。
> きっとその人はいなくなった妻に、
> 「ほらできたよ…」といって見せたかったのだと思う。
> 見せられた強気が自慢の某プロデューサーは、
> それからすっかり泣き虫になり体調までくずしてしまった。
>
> コンピュータグラフィックスが
> これからどんなふうになっていくのか
> どこまで到達しようとするのか
> ぼくにはわからないが、
> たった一枚のスナップショットにも
> これだけのインパクトがあるのだ。
> そのスナップを元に
> 愛する人のなつかしい仕草や
> 言いまわし、なんでもない
> ちょっとしたコトをできるだけリアルに
> 手を触れたくなるような現実感をともなって
> 再現することができたら…
>
> 怖いようにも
> 素晴らしいことのようにも思える。
>
> John Gaetaが、はたして
> どのあたりまでを射程に入れて話したのか、
> 想像するしかないが、
> 生まれてわずか50年も経たずに、
> コンピュータグラフィックスは
> はるかな高みへと向かっているように思えた。
>
> かなうなら、
> ぼくも何人かどうしても会いたい人がいる。
> もういちど会って、
> 「ありがとうございました」と伝えたい
> 人たちがいる…
>
>
>
> *********************************************************************
> なお、このインタビューは「cg2000彼方へ…」と題された
> コンピュータグラフィックス50年の歴史を
> 概括した作品に使ったもの。
> 無くなった奥さんのスナップショットが披露されたのは
> T博物館の33面マルチ映像完成披露の時。
> 披露した人はKK研究所の空間プロデューサーTTさん。
> 映像システムを組んだのはD2Tの池田雅美さん。
> 「見せられた強気が自慢の某プロデューサーは、
> それからすっかり泣き虫になり体調までくずしてしまった」
> と書かれている某プロデューサーとはD2TのMKさん。
>
> だからなんだ?
>
> From: 益子オフィス
> Date: Thu, 19 May 2005 00:32:21 +0900
> To: 湯治部通信 , 夢工場ml東京WG, 東京星菫派
> Subject: [yumekoujou:00530] 愛する人のスナップショット
>
> 五年前のブログdiaryを見ていたらこんなメモを見つけたので。
> コンピューターグラフィックスについてのメモです。
> 二日続いたメイストームのせいで懐古調になったかな。
>
>
> *********************************************************************
> 2000 06/05 00:12
>
> 『愛する人を、さまざまな角度から
> いつまでも眺められるスナップショットのような
> 新しいメディアこそが、世界的にアピールしていくだろう』
>
> マトリックスのCGディレクターJohn Gaeta.に
> 「2015年のCGはどんな世界を獲得していか?」
> という質問を発したときの答えである。
> あのマトリックスや「奇跡の輝き」を手がけた
> 当代随一のCGクリエーターの答えとしては
> やけに軟弱ではないか?
> そんなふうに思った人に、なぜこのコトバを
> エピローグのキーワードにしたかをちょっと弁解してみたい。
>
> 一年あまりまえの冬、
> 一緒に仕事をしている人の妻が急死した。
> その人はどんなふうに痛みや哀しみをこらえたのか
> 手がけていた仕事を完成させた。
> 完成した仕事を一緒に見ているときに、
> スーツのポケットからそっと取り出した
> 一枚の写真。その人の妻の写真だった。
> 一年以上をかけた仕事の仕上げだたった。
> きっとその人はいなくなった妻に、
> 「ほらできたよ…」といって見せたかったのだと思う。
> 見せられた強気が自慢の某プロデューサーは、
> それからすっかり泣き虫になり体調までくずしてしまった。
>
> コンピュータグラフィックスが
> これからどんなふうになっていくのか
> どこまで到達しようとするのか
> ぼくにはわからないが、
> たった一枚のスナップショットにも
> これだけのインパクトがあるのだ。
> そのスナップを元に
> 愛する人のなつかしい仕草や
> 言いまわし、なんでもない
> ちょっとしたコトをできるだけリアルに
> 手を触れたくなるような現実感をともなって
> 再現することができたら…
>
> 怖いようにも
> 素晴らしいことのようにも思える。
>
> John Gaetaが、はたして
> どのあたりまでを射程に入れて話したのか、
> 想像するしかないが、
> 生まれてわずか50年も経たずに、
> コンピュータグラフィックスは
> はるかな高みへと向かっているように思えた。
>
> かなうなら、
> ぼくも何人かどうしても会いたい人がいる。
> もういちど会って、
> 「ありがとうございました」と伝えたい
> 人たちがいる…
>
>
>
> *********************************************************************
> なお、このインタビューは「cg2000彼方へ…」と題された
> コンピュータグラフィックス50年の歴史を
> 概括した作品に使ったもの。
> 無くなった奥さんのスナップショットが披露されたのは
> T博物館の33面マルチ映像完成披露の時。
> 披露した人はKK研究所の空間プロデューサーTTさん。
> 映像システムを組んだのはD2Tの池田雅美さん。
> 「見せられた強気が自慢の某プロデューサーは、
> それからすっかり泣き虫になり体調までくずしてしまった」
> と書かれている某プロデューサーとはD2TのMKさん。
>
> だからなんだ?
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