2009 02/27 15:24
Category : 日記
打合せのスタートが2時間延びたので、ちょっとのんびりする。
湯治部に、出したメール↓をコピー。
> From: 益子自宅
> Date: Fri, 27 Feb 2009 15:19:34 +0900
> To: 湯治部07
> Subject: [tojibu3:01061] 週末余談です
以下は、お時間のある方限定です。
近くの松竹撮影所跡の梅の蕾がふくらんで
淡雪がうっすらとその緋色を染めているのを見ながら
夕べ届いたホテル山水のおかみさんからの花便りのことを振り返る。
そういえば、もうひとつ親しくなった宿があったことを思い出し
古いメールを探す。で、発見。
7年半前の夏の初期の湯治部メーリングNo.174。
HDF900のテスト撮影に行った21世紀最初の夏。
キャノンもトヨタもソニーもミツビシもパナソニックも
まだどの映像先進メーカーも撮影システムにHDを導入していない
HD黎明期?に、積水ハウスは2年続けていたHD700から
さらにその先へ踏み出そうとしていた(*^O^*)
なんてことを思い浮かべながら読み返す。
ま、ちょっと照れますが。
------ Forwarded Message
> From: 高橋 采子 <ayachan91332@hotmail.co.jp>
> Date: Thu, 26 Feb 2009 22:27:48 +0900
> To: 益子自宅 <mashiko@mars.dti.ne.jp>
> Subject: RE: 撮影部のみなさん
>
> 益子様
>
> いつも 素晴らしい映像を有難うございます。
> 桃の花の咲き具合もきっと今年は早いのではないかと 思われます。
> 近いうちにみてきて お知らせいたします。
> ロビーにお雛さまも飾ってあります。
> ぜひこちらにお出での折は お立ち寄りくださいませ。お待ちいたしております。
>
------ Forwarded Message
> From: 益子自宅 <mashiko@mars.dti.ne.jp>
> Reply-To: <tojibu@ml-c3.infoseek.co.jp>
> Date: Tue, 07 Aug 2001 05:17:37 +0900
> To: 湯治部 通信 <tojibu@ml-c3.infoseek.co.jp>
> Subject: [tojibu:00174] リスタート
>
> 益子です。
>
> 積水ハウスのライブラリーロケ。
> 本格的なライブラリーロケとしてはじめての試みは
> 天気にも恵まれ、きわめて満足のいくものとなりました。
>
>
>
> 相馬プロデューサーのご英断に敬意を捧げます。
> 踏み切る勇気があれば、成果は思いのままです。
> 計算づくではあの映像はものにできなかった。
> 日常の仕事と超える仕事をきちんと分けられたこと
> つまり「遠くまで行くんだ」という瞬間だったわけです。
> 5日の出来事は夢でも幻でもない。
> ああいう時間を生み出せるのは才能を超えた何かだけ。
> 相馬さんにはその何かが備わっていることが立証されたね。
> ぼくはあの夜の出来事が相馬さんの名の元に遂行された以上、
> プロデューサーとしての相馬さんの力を最大級に評価します。
> 以後は、すべて相馬さんの指示にしたがうことを言明します。
> がんばれ。あんたが大将だよ。
>
>
>
> 夏苅さんの大奮闘に感謝を捧げます。
> あの酷熱の午後によく気を失わずに頑張った。
> ああいう無謀な仕事の進め方は以後控えますが、
> 音を上げずに君が進行してくれたおかげで
> なんとかぶじに最後までやりきることができた。
> でも、いつでも音を上げていいよ。
> たかが仕事なんだから、まずは自分第一。
> そのうえで今日の午後のような頑張りもあればなおよし。
> 男でも女でも凛々しさがいちばんだ。
> きみは、凛々しかった。おつかれさまでした。
> おかげで素晴らしい愉しい時間と成果があった。
> 冷たい飲み物を両腕にかかえて坂道を走ってくるきみの愛が
> 倉持さんや長岡くんのもう一踏ん張りを生んだ。
> 愛は想像力。想い描く力だ。
> 想像力だけがこんどのような奇蹟の時間をもたらしてくれる。
>
>
>
> 倉持さんをはじめ撮影部のみなさんには何も言うことなし。
> 湯治部らしいみごとな遊びぶり、いや仕事ぶりだった。
> 細部にこそ神は宿る。自然もまた細部にこそすべてがある。
> ほとんどのカメラマンはこの細部をとりちがえ
> 単なるミニマリズムのお化けになるけど、
> 愛と想像力を持つ才能だけが、その境界を越えていく。
> 十年以上に渡る倉持さんとの仕事を通して、
> ぼくはそのことを教えられてきた。
> こんどの南会津ロケであらためてそのことを痛感しました。
> 花一輪、水面のさざなみひとつで、
> これほど魂を揺り動かすカメラマンをぼくは知りません。
> 人もモノも自然も、
> これほど愛情あふれる映像をつくれるカメラマンをぼくは知りません。
> あの年齢でどうして作為を越えて表現できるのか、不思議でならない。
> 広告がつまらないのは、すべてこの作為を越えきれないところにある。
> 時に越えた表現者の仕事だけが後世には残るけど。
>
>
>
> 畑からとうもろこしをとってきてゆで、チーズケーキを焼き
> 冷たい氷水と大広間での昼寝を供してくれる宿、というのも
> またこんどの仕事にふさわしい不思議な存在だった。
> あれがホスピタリティの原点だよ。旅籠の原点。
> 対価なしであのホスピタリティを引きだしたのはもちろん
> みなさんが前夜と早朝に見せた真摯な仕事ぶり。
> 共感がうまれちゃうんだよな、ああいうときには。
> どっかで何かを越えちゃうんだよ。
> 畳の上で蝉しぐれを枕に大の字になっている諸君を見て
> ぼくは今年いちばん幸福な気持ちになれました。
>
>
>
> まことにひさしぶりに湯治部の湯治部たる仕事ぶりに接し
> 感無量であります。やっと帰還できた気がしています。
>
>
>
> メーリングなので意味がよくわからない方もあろうが
> ま、なんだかマシコはこんな気分であるらしいとご理解ください。
>
>
>
> 生まれてはじめてオニヤンマの孵化を目撃しややハイになったかな。
>
>
>
>
> 2001.8.7 立秋 リスタート記念 益子 透
>
湯治部に、出したメール↓をコピー。
> From: 益子自宅
> Date: Fri, 27 Feb 2009 15:19:34 +0900
> To: 湯治部07
> Subject: [tojibu3:01061] 週末余談です
以下は、お時間のある方限定です。
近くの松竹撮影所跡の梅の蕾がふくらんで
淡雪がうっすらとその緋色を染めているのを見ながら
夕べ届いたホテル山水のおかみさんからの花便りのことを振り返る。
そういえば、もうひとつ親しくなった宿があったことを思い出し
古いメールを探す。で、発見。
7年半前の夏の初期の湯治部メーリングNo.174。
HDF900のテスト撮影に行った21世紀最初の夏。
キャノンもトヨタもソニーもミツビシもパナソニックも
まだどの映像先進メーカーも撮影システムにHDを導入していない
HD黎明期?に、積水ハウスは2年続けていたHD700から
さらにその先へ踏み出そうとしていた(*^O^*)
なんてことを思い浮かべながら読み返す。
ま、ちょっと照れますが。
------ Forwarded Message
> From: 高橋 采子 <ayachan91332@hotmail.co.jp>
> Date: Thu, 26 Feb 2009 22:27:48 +0900
> To: 益子自宅 <mashiko@mars.dti.ne.jp>
> Subject: RE: 撮影部のみなさん
>
> 益子様
>
> いつも 素晴らしい映像を有難うございます。
> 桃の花の咲き具合もきっと今年は早いのではないかと 思われます。
> 近いうちにみてきて お知らせいたします。
> ロビーにお雛さまも飾ってあります。
> ぜひこちらにお出での折は お立ち寄りくださいませ。お待ちいたしております。
>
------ Forwarded Message
> From: 益子自宅 <mashiko@mars.dti.ne.jp>
> Reply-To: <tojibu@ml-c3.infoseek.co.jp>
> Date: Tue, 07 Aug 2001 05:17:37 +0900
> To: 湯治部 通信 <tojibu@ml-c3.infoseek.co.jp>
> Subject: [tojibu:00174] リスタート
>
> 益子です。
>
> 積水ハウスのライブラリーロケ。
> 本格的なライブラリーロケとしてはじめての試みは
> 天気にも恵まれ、きわめて満足のいくものとなりました。
>
>
>
> 相馬プロデューサーのご英断に敬意を捧げます。
> 踏み切る勇気があれば、成果は思いのままです。
> 計算づくではあの映像はものにできなかった。
> 日常の仕事と超える仕事をきちんと分けられたこと
> つまり「遠くまで行くんだ」という瞬間だったわけです。
> 5日の出来事は夢でも幻でもない。
> ああいう時間を生み出せるのは才能を超えた何かだけ。
> 相馬さんにはその何かが備わっていることが立証されたね。
> ぼくはあの夜の出来事が相馬さんの名の元に遂行された以上、
> プロデューサーとしての相馬さんの力を最大級に評価します。
> 以後は、すべて相馬さんの指示にしたがうことを言明します。
> がんばれ。あんたが大将だよ。
>
>
>
> 夏苅さんの大奮闘に感謝を捧げます。
> あの酷熱の午後によく気を失わずに頑張った。
> ああいう無謀な仕事の進め方は以後控えますが、
> 音を上げずに君が進行してくれたおかげで
> なんとかぶじに最後までやりきることができた。
> でも、いつでも音を上げていいよ。
> たかが仕事なんだから、まずは自分第一。
> そのうえで今日の午後のような頑張りもあればなおよし。
> 男でも女でも凛々しさがいちばんだ。
> きみは、凛々しかった。おつかれさまでした。
> おかげで素晴らしい愉しい時間と成果があった。
> 冷たい飲み物を両腕にかかえて坂道を走ってくるきみの愛が
> 倉持さんや長岡くんのもう一踏ん張りを生んだ。
> 愛は想像力。想い描く力だ。
> 想像力だけがこんどのような奇蹟の時間をもたらしてくれる。
>
>
>
> 倉持さんをはじめ撮影部のみなさんには何も言うことなし。
> 湯治部らしいみごとな遊びぶり、いや仕事ぶりだった。
> 細部にこそ神は宿る。自然もまた細部にこそすべてがある。
> ほとんどのカメラマンはこの細部をとりちがえ
> 単なるミニマリズムのお化けになるけど、
> 愛と想像力を持つ才能だけが、その境界を越えていく。
> 十年以上に渡る倉持さんとの仕事を通して、
> ぼくはそのことを教えられてきた。
> こんどの南会津ロケであらためてそのことを痛感しました。
> 花一輪、水面のさざなみひとつで、
> これほど魂を揺り動かすカメラマンをぼくは知りません。
> 人もモノも自然も、
> これほど愛情あふれる映像をつくれるカメラマンをぼくは知りません。
> あの年齢でどうして作為を越えて表現できるのか、不思議でならない。
> 広告がつまらないのは、すべてこの作為を越えきれないところにある。
> 時に越えた表現者の仕事だけが後世には残るけど。
>
>
>
> 畑からとうもろこしをとってきてゆで、チーズケーキを焼き
> 冷たい氷水と大広間での昼寝を供してくれる宿、というのも
> またこんどの仕事にふさわしい不思議な存在だった。
> あれがホスピタリティの原点だよ。旅籠の原点。
> 対価なしであのホスピタリティを引きだしたのはもちろん
> みなさんが前夜と早朝に見せた真摯な仕事ぶり。
> 共感がうまれちゃうんだよな、ああいうときには。
> どっかで何かを越えちゃうんだよ。
> 畳の上で蝉しぐれを枕に大の字になっている諸君を見て
> ぼくは今年いちばん幸福な気持ちになれました。
>
>
>
> まことにひさしぶりに湯治部の湯治部たる仕事ぶりに接し
> 感無量であります。やっと帰還できた気がしています。
>
>
>
> メーリングなので意味がよくわからない方もあろうが
> ま、なんだかマシコはこんな気分であるらしいとご理解ください。
>
>
>
> 生まれてはじめてオニヤンマの孵化を目撃しややハイになったかな。
>
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> 2001.8.7 立秋 リスタート記念 益子 透
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