♪時には母のない子のように
嵐のような土砂降り。闇を切り裂く春雷。靖国の庭ではじまるはずの辻nightは、横江のミスディレクションでお茶の水猿楽町に場所を変えた。一月の予定が二月に延びいつか三月も半ばに。あのきれいに晴れ上がった冬の一日から丸三ヶ月も過ぎていたというのに、おれのなかでその“事実”はボスニアで泣き叫ぶ夫を失った妻の叫びを伝えるニュースほどのリアリティの無さが続いている。それはまた、あの12月の唐突な不在を共有させられた横江、須田、日比野にとっても同じような三ヶ月だったことを、五時間おでんをつつきながら実感。確かなのは、本来ならあんな集まりの時には必ずいたはずの彼が不在だということ。あいつを思うために顔を合わせ、会うことで不在を確かめさせられるという袋小路を知りながら、会うほかになし、そんな夜だった。ひさしぶりに森田童子を引っ張り出して聴いた。聴き終わり、ふとYouTubeでチェック。誰がアップしたのか、数曲を見つけた。ほかにもいくつか記憶の縁を。医科歯科大前の屋台のおでん屋にぶら下がっていた鉱石ラジオから流れていた「明日という字は…」も見つけた。何を今さら、ではあるが、今さらなのだよ“人生”は(‥;)

たとえば
みんな夢でありました
http://jp.youtube.com/watch?v=N4RaoKh7K2w&feature=related
たとえば
さよなら ぼくの ともだち
http://jp.youtube.com/watch?v=w50g5V7EGF8&feature=related
たとえば
球根栽培の詩
http://jp.youtube.com/watch?v=fkjorYBV0uc&feature=related
ほかに加藤登紀子の
時には昔の話を
http://jp.youtube.com/watch?v=-pLF_Ql4mr8&feature=related
また寺山修司の秘蔵っ子カルメン・マキの
時には母のない子のように
http://jp.youtube.com/watch?v=kd3SuK3gKWI&feature=related
そして弘田三枝子の人形の家/なかにしれい先輩の1969代表作
http://jp.youtube.com/watch?v=HkPIbzAEAR8&feature=related
さらにアン真理子の
悲しみは駆け足でやってくる
http://jp.youtube.com/watch?v=bZuf6eebci4
もしブルーになったら
コンテンポラリーハワイアンの“19の春”も
http://jp.youtube.com/watch?v=VI9dusGyQeg&feature=related